腎の精気を蓄える、冬のアンチエイジング生活術
では、腎の精気を蓄えるために実践したい冬のアンチエイジング方法をご紹介していきましょう。どれも毎日の生活習慣としてとり入れやすいものとなっています。
◉足腰をよく動かし、腰回りをよく温める
足腰を鍛えると、腎の働きを強くすることができます。エレベーターを使わずにできるだけ階段を使う、最寄り駅よりひと駅前から歩いて帰るなど、日頃から足腰をよく動かすことを習慣にしましょう。また、腰回りを冷やさないようにしっかりと防寒することも大切。カイロやはらまき、湯たんぽなどを活用して腰をよく温めましょう。
◉日光浴をする
日光浴を行うと紫外線によって骨を強くするビタミンDが生成されるので、骨の強化につながります。肌へのダメージを気にして日光を避ける人も多いと思いますが、冬は紫外線量が少ないため、適度な日光浴は効果的です。ただし肌の紫外線ケアは忘れずに。
◉早寝遅起き、明るくなるまでベッドから出ない
腎に精気が蓄えられるのは睡眠時。冬はできるだけ長く睡眠をとるようにしましょう。東洋医学には「日光を待ってから起きる」という考え方があり、日の出が遅い冬は早起きをしないほうがいいとされています。もし日の出前に目が覚めても、外が明るくなるまではベッドに入ったまま横になっておくといいでしょう。
◉性生活は控えめに
性生活は精気の消耗につながるため、過剰になると老化を早めてしまいます。特に冬は性生活を控えめにしたほうが、精気を蓄えやすくなります。
◉ダイエットをしない
冬は太りやすくなりますが、これも腎の蓄える作用のひとつ。体形を気にしすぎて冬に過剰なダイエットをすると、精気を消耗してしまい老化を早めることになります。ダイエットは春まで控えて、冬は現状維持でゆったりと過ごしましょう。
◉黒い食材を食べる
黒い食材は腎の働きを強化するものが多くあります。黒豆、黒ごま、黒糖、海藻類などをよくとるといいでしょう。また「50代のこよみ養生Vol.1」でご紹介している冬の薬膳の作り方も、腎の力を補う食養生となります。あわせて参考にしてください。
冬は老化対策に絶好の季節。この機会にぜひ、東洋医学式アンチエイジングを始めてみてください。
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