老舗の鋳物メーカー「能作」から、錫(すず)を用いたジュエリーブランド「NS by NOUSAKU」がデビュー。軽く柔らかな錫の特性を利用したジュエリーは、シルバーやゴールドとはまた異なる魅力がある。能作が新たな挑戦としてジュエリーを手掛けた理由や、リボンをテーマにしたファーストコレクションの特徴を深掘りしていく。
“錫ジュエリー”という新境地
「NS by NOUSAKU」のコンセプトは「やさしく肌になじむ、 なめらかな錫ジュエリー」。ジュエリーというとゴールドやシルバー、プラチナといった貴金属をイメージするが、錫をメインの素材として用いることで今までにない質感のジュエリーが誕生した。
素材には錫97%、金3%の配合で生み出された合金“Tin Gold”を使用している。錫単体だとジュエリーにするのが難しく、研究を重ねてたどり着いた独自の配合だ。
錫の特徴は軽くしなやかであるということ。ジュエリーの素材として用いることで、つけていてもストレスフリーな軽さを実現した。少しの力を加えることで形を変えられるので、耳の形に合わないとすぐに外れてしまうイヤーカフにも最適だ。とても軽いため、例えば大ぶりなデザインのピアスでも耳に負荷がかかりにくい。
〈左から〉Ribbon Ear cuff Mini Pearl B ¥25,300、Ribbon Ear cuff Mini ¥19,800、Ribbon Ear cuff Double Pearl ¥27,500
もう一つの特徴は、内側から発光しているような優しい輝きを持つこと。肌なじみがよく温かさを感じる輝きは、他の貴金属とは異なる。重ね付けしても軽やかな見た目に仕上がるので、レイヤードスタイルもおすすめ。
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1stコレクションは“リボン”がテーマ
〈左から〉Ribbon Earring Large Pearl + Long Back Ribbon, Single ¥26,400、Ribbon Earring Small Pearl + Long Back Ribbon, Single ¥24,200、Ribbon Earring Drop A + Long Back Ribbon, Single ¥42,900、Ribbon Earring Line, Single ¥30,800
記念すべきファーストコレクションのテーマは“リボン”。デザインは「NS by NOUSAKU」ブランドディレクターであり、建築家の永山祐子が手掛けている。
錫のしなやかさを表現するために、体にクルクルと巻きつくリボンをイメージしたという。アイテムはピアス、イヤーカフ、リング、ネックレスの全24種がラインアップ。一部には錫の柔らかな輝きと相性の良いアコヤパールを使用している。
ピアスはキャッチ部分にパーツがついているものもあるので、いくつかそろえてキャッチの組み合わせを入れ替えるという楽しみ方も。