老舗の鋳物メーカー「能作」から、錫(すず)を用いたジュエリーブランド「NS by NOUSAKU」がデビュー。軽く柔らかな錫の特性を利用したジュエリーは、シルバーやゴールドとはまた異なる魅力がある。能作が新たな挑戦としてジュエリーを手掛けた理由や、リボンをテーマにしたファーストコレクションの特徴を深掘りしていく。
100年以上の歴史を持つ「能作」
Ribbon Necklace ¥42,900
「NS by NOUSAKU」を生み出した能作は、1916年に富山県で創業した鋳物メーカー。卓越した鋳造技術をもち、創業当初は仏具、茶道具、花器を製造していた。
時代の変化とともにテーブルウェアやインテリア雑貨などを生産するようになり、錫製品を手がける唯一無二のブランドとして確立する。
2017年には新社屋を建設し、製品を楽しめるカフェを併設したり、ものづくりの背景を知ることができる工場見学を実施するなど、錫製品の魅力を広めるために様々な活動を行っている。
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錫ジュエリーを贈る「錫婚式」とは?
〈左から〉Ribbon Ring Tinfinity, Large ¥33,000、Ribbon Ring Tinfinity, Small ¥30,800
「大切に受け継がれてきた伝統技術を、100年先にもつなげていくために。伝統工芸の新しいカタチを見せる先駆者となりたい」。そうした思いで事業を展開する能作が2019年に始めたのは、「錫婚式」のウェディングサービスだ。
日本では銀婚式や金婚式が知られているが、イギリス発祥と言われる錫婚式は、結婚10周年を祝う節目のセレモニー。能作では本社がある富山県高岡市に錫婚式を執り行えるセレモニールームを開設し、数多くの錫婚式を行ってきた。
錫婚式には、「錫のようにしなやかに、優しい関係性が続くように」という想いが込められている。「NS by NOUSAKU」のジュエリーは、そんな節目のギフトとしても最適だろう。