50代既婚女性の7割以上がセックスレス傾向にある


ここでは50代女性のセックスレス傾向や、その理由について見てみましょう。

セックスレスに関する調査

レゾンデートル株式会社が2023年に実施した「夫婦のセックスレスに関する実態調査」によると、50代女性の77.4%が「配偶者とセックスレス状態にある」「ややある」と回答。セックスレスの傾向は、男女ともに年代が上がるごとに増えています。

また、「性的に満足していますか?」という質問に対しては、50代女性の43.8%が「満足」「やや満足」、40.0%が「どちらでもない」、16.2%が「やや不満足」「不満足」と回答しています。50代女性はセックスレス傾向の人が多いものの、不満を感じている人より満足している人の方が多いようです。

※調査対象者:20~59歳の既婚男女4,000人(男性2,000人、女性2,000人)

50代女性がセックスレスになる理由

50代女性がセックスレスになる理由として、以下のようなことが考えられます。
● 妊娠という目的がなくなり性への関心が薄れる
● ストレスや疲れがあり、セックスよりも休む時間を優先したい
● 性交痛がありセックスをしたくない
● パートナーとのコミュニケーション不足

セックスレスへの対処法

セックスレスについて、状況別の対処法をまとめました。

パートナーとの関係が良好で、かつお互いがセックスを求めていない
妊娠という目的がない50代は、必ずしもセックスが必要なわけではありません。お互いがこのままでよいと感じているなら、自然に身を任せて問題ないでしょう。

セックスは求めていないが、触れ合いやぬくもりは欲しい
パートナーとのスキンシップはセックスだけではありません。セックスはしなくても、ハグや添い寝などでぬくもりを感じたい場合は、パートナーに気持ちを伝えて、お互いに満足できるスキンシップについて話し合ってみましょう。

セックスレスそのものを解消したい
セックスレスの原因を見極めて対処しましょう。性交痛があるなら治療する、パートナーとのコミュニケーション不足なら会話を増やすことが大切。また、更年期の女性は仕事や家事、子育て、親の介護などいくつもの役割を担っていることが多いもの。ストレスや疲れがある場合は、家事代行を頼むなど、負担を減らせる工夫をしましょう。

男性側はセックスを求めているが、それに応えられない
二人のセックスに対する欲望が一致していないパターンもあります。パートナーには自分の体の状態や気持ちを伝えて、お互いに心地よい関係でいられる工夫をしましょう。激しいセックスに応えるのが難しいと感じる場合は、挿入のないセックス(バニラセックス)を楽しむ方法もあります。

セックスは求めていないが性欲は満たしたい
性欲だけを満たしたいときは、セルフプレジャー(自分で性的快感を得る行為)を楽しむのも手です。セルフプレジャーはパートナーがいるかどうかに関わらず、一人で性的な満足感を得られるのがメリットです。

(まとめ)
性生活は人それぞれであり、これが正解といえるものはありません。一方で、性の悩みにはさまざまな対処法があります。まずは自分がどのような性のあり方を望んでいるのか自己理解を深めて、理想の性生活につなげましょう。

構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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