リボ払いと分割、利息はいくら違う?借入金20万円で試算
リボ払いと分割払いでは、支払い利息の総額にどのくらいの差があるのでしょうか?支払元金が20万円のケースで比較してみました。
【リボ払い】
●借入金額:20万円
●リボ払い:金利16%
●毎月返済金額:5000円(最終月:2670円)
●返済回数:58回
●合計返済額:28万7670円(利息金額:8万7670円)
上記の通り、金利16%で月5000円のリボ払いにした場合、完済まで58回の支払いが必要となります。6年近い返済期間が必要となり、支払い利息の総額は8万7670円です。
【分割払い】
●借入金額:20万円
●分割払い:金利16%(1、2回は金利がかからないとする)
●分割回数:24回
●毎月返済金額:9000円
●合計返済額:23万8232円(利息金額:3万8232円)
※金融庁「借金シミュレーター」にて試算
一方、リボ払いと同じく金利16%で24回に分割して支払った場合、月々の返済額は9000円、返済期間は2年、利息の総額は3万8232円です。
リボ払いと分割払いの利息金額や返済期間を比較した上でリボ払いを選んでいる方は実際には少ないと思います。しかし、もし毎月9000円の返済が可能であれば返済期間も、利息も半分以下で済む分割払いの方が良いのは明らかです。
毎月の借金返済額を一定にする返済手段はリボ払いだけではありません。分割払いの仕組みの方がシンプルでわかりやすく、返済している実感があるため、安易な借り入れやカード利用を防ぐ効果もあります。リボ払いをどうしても利用したい場合、仕組みやデメリットをきちんと理解した上で利用することを検討しましょう。
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リボ払い返済3万円のうち利息が占める割合は?
Mさんの現在の借入残高は90万円で月々の返済額は3万円の設定となっています。今月90万円を借り入れて金利を16%として考えてみましょう。返済額3万円のうち、初回の元金の返済は1万8000円のみで、利息の支払いが1万2000円となります。1回目の返済額のうち元金は60%。40%は利息を払っているという仕組みをまず意識しましょう。
支払い回数が2回目、3回目と増えていくと少しずつ元金の返済割合が増えていきますが、支払期間中は金利がかかり続け、支払額には利息が含まれるということを忘れてはいけません。
借金の返済方法を考える際には、返済額に対する元金の利息の割合を意識することがとても大切です。ちなみに3万円の返済ペースだと元金90万円に対して合計返済金額は115万7028円となり、利息金額は25万7028円です。39回の支払いが必要となります。