50代女性に見られる5つのタイプ
ひと口に50代と言っても、さまざまなタイプの女性がいる。そこは1986年から1991年にかけておきた「バブル景気」の影響も大きい。
バブル全盛期に恩恵を受けながらさんざん遊んだか、あるいはその時代にすでに子育てに疲弊していたか。男女雇用機会均等法の世代でもあるから、そこに向かって邁進したか、あるいは親から過大な期待をかけて育てられ,親の価値観を受け継いだ「いい子」でいたのか。
人をタイプ別にするのは無理があるが、この世代ならではと考えると、いくつかのタイプには分かれそうだ。もちろん、どのタイプがいいとか悪いとかいう評価はいっさいない。
■50代女性に見られる5つの性格タイプ
1.バブルひきずり型
2.女は損という呪縛型
3.昭和の価値観型
4.我が道を行く型
5.ナチュラル礼賛型
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あなたの周りにも居る?5タイプの女性の特徴は?
まず今回は、5タイプの女性の簡単な特徴を伝えていこう。
【1 バブルひきずり型】
1980年代後半のバブル期に20代半ばから後半だった人が多いのではないだろうか。1960年から東京オリンピックが開催された64年あたりに産まれた人たちが、若い時期にバブルを目の当たりにしているはずだ。
この世代、ひと言でいうと「人生を享楽するタイプ」といえるだろうか。長く生きていればいろいろなことがあるのだが、それでもなお、「いやあ、生きてるって楽しいよね」と言ってしまう。
なにはさておき、生きていることだけでじゅうぶんラッキーだと感じているのだ。若いころ、バブル時代を謳歌しただけのことはあるたくましさが、人生観にも恋愛観にも表れている。
【2 女は損という呪縛型】
アラフィフ及び50代が育ってきた時代は,今よりまだ女の子への縛りがきつかった。「女の子なんだから」「女のくせに」という言葉も日常的に使われてきた。
一方で、戦前から戦後を大変な思いで生き抜いてきた親からは、「女であっても仕事をもっていたほうがいい」と言われたり、昔ながらの母親像の期待を背負わされたりと、ダブルスタンダードの嵐の中で育ったともいえる。
その結果、「やっぱり女は損よね」を口癖のように唱えている女性もいる。女性に産まれたことを肯定できず、苦しんできて、更年期を迎えた今もつらさを抱えているようだ。
【3 昭和の価値観型】
昭和の価値観から抜けられない女たちは、「主人は一家の大黒柱。私は専業主婦として夫を立てながら家庭を守ってきた」ことに誇りを抱いている。夫に尽くし、家族のためにすべてを捧げることに少し違和感を覚えながらも、今さら体制を変えることもできない。
「親たちの世代がしてきたことを継承しなければ」と思うので、結婚する娘に対しても「あなたはもう、あちらの家の人間なんだから」などと言ってしまう。
セクハラ、モラハラなどに対しても「女性の寛容度が低いんじゃないかしら」と内心、思っていたりする。
【4 我が道を行く型】
バブル崩壊を目の当たりにして、より現実主義になったタイプ。自分の価値観がはっきりしていて周りの価値観には惑わされず、「我が道を行く」と決めている。離婚率が高いタイプかもしれない。
わがままという意味ではなく、「人生は自分だけのものだから、自分なりの充実を目指したい」と思っている。世間でいうところの「幸せ」には、あまり関心がない。
【5 ナチュラル礼賛型】
社会的な意識が高く、環境問題やフェミニズム問題などにも関心を寄せる。「人も自然の一部だから、自然と共生していかなければいけない」と思っているのだ。
新しい理論が出てきたりすると、揺れることもあるが、同志や仲間もいるのでこの道を貫こうと考えている。
バブルの反動があるのかもしれない。正論をストレートに言うこともあるので、周りは反論できない。
実際には、どのタイプも人間性に満ちている。次回からは、各タイプの女性たちの人生観や恋愛観をさらに詳細に,証言を交えて記していく。
文=亀山早苗 構成=鳥居史(ハルメクWEB編集部)