
吹き抜けリビングのデメリットは住宅設計で解消

おしゃれな吹き抜けリビングには、空調や匂い、音などのデメリットが考えられますが、対処法もあります。ここでは、デメリットの対処方法を紹介します。
高気密・高断熱を重視した住宅を建てる
近年の住宅は高断熱・高気密がスタンダードな仕様となっています。おしゃれな吹き抜けの間取りを検討する時は、スタンダードな仕様に追加する形で適切な箇所へ断熱対策を行うのもおすすめ。空調のデメリットをある程度解消できるでしょう。
具体的には屋根や壁に断熱材を入れるほか、ガラス窓に断熱サッシを使うとよいでしょう。天井にシーリングファンをつけると空気をより循環させることができ、さらに空調効率を高められます。
なお、吹き抜けリビングの空調問題は現在の施工技術によって大きく改善されています。おしゃれな吹き抜けリビングを検討している方は、依頼する住宅会社の方に対処法を相談するのもよいでしょう。
吹き抜け部分に換気窓を設け、キッチンの間取りを考える
におい対策は、換気窓の設置やキッチンの間取りを検討することで大きく改善できます。においはあたためられた空気とともに、吹き抜けの上部に固まります。適切な場所に換気窓を設けることで、新鮮な空気の循環により気になるにおいを解消できるのです。
最近ではオープンタイプのキッチンが主流ですが、キッチンを半個室にすることでも、におい対策ができます。オープンキッチンに比べてコミュニケーションが取りにくいというデメリットはありますが、レイアウトを工夫することである程度は解消できるでしょう。
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吹き抜けリビングをおしゃれに彩るには

階段や照明にこだわることで、吹き抜けリビングをよりおしゃれに演出できます。
おしゃれな階段作りにこだわる
前述の通り、吹き抜けリビングの重要なおしゃれポイントは階段です。スケルトン階段や折り返し階段などのスタイルのほか、色や材質など視覚にこだわることでもよりおしゃれな空間を演出できます。
リビングと同じ系統の色で統一感を出すのも良いですが、階段板だけあえて違う色にすると、よりアクセントの効いたおしゃれな空間ができます。センスと工夫次第で、よりおしゃれな家に仕上がるのです。
ペンダントライトやシーリングファンライトを活用し、よりおしゃれな空間に
おしゃれな吹き抜けリビングの設計では、シーリングファンライトやペンダントライトをうまく取り入れて、おしゃれな空間を演出したいところ。吹き抜けは高い窓から自然光を存分に取り入れることができるため、照明演出として自然光と人工光を合わせたミックス調光を取り入れると、よりおしゃれになります。
また高い天井に照明をつけると、メンテナンスの問題が発生するため注意が必要です。基本はおしゃれなペンダントタイプの照明を使うとよいでしょう。
まとめ:おしゃれな吹き抜けリビングは事前の設計で快適性アップ
おしゃれな吹き抜けリビングは開放感を得ることができ、照明・階段の演出など、数多くのポイントでこだわりを詰め込むことができます。空調や換気のデメリットはありますが、現在の施工技術であれば多くのデメリットをカバーできるため、設計時の対策をしっかり行うことが大切です。
開放感を演出できるおしゃれな吹き抜けリビングは、都心などの狭小住宅でその真価を発揮します。これから注文住宅の建築を検討される方は、ぜひおしゃれな吹き抜けリビングを取り入れてみてはいかがでしょうか。