父の死後、洋服のサイズががくんと落ちてしまった母。実家に行くたびに「着る服がない」と言うので、お店に連れて行くのですが、母の気に入る服はなかなか見つかりません。シニアになると、こんなに服選びが大変になるとは思ってもいませんでした。
着る服がない
ここ数年実家に行くたびに、母は「着る服がない」と言います。
服はたくさんあるのですが……
それもそのはず、父の死後、母は体重ががくんと落ちてしまいました。見た目からもわかるほど、太ももが細くなり背も縮みました(本人に聞くと嫌がられるので、何cm縮んだのかは内緒です)。
今まで着ていた服より、1〜2サイズ、ダウンしてしまいました。
だから「着る服がない」のです。
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選ぶまで、時間がかかる
もともと洋服を見るのが好きな母でしたが、認知症の父の存命中は洋服をゆっくり見て選ぶ時間がありませんでした。
なので「服がない」と言うたびに、買い物に連れて行くのですが……。正直、買い物に付き合うのは、疲れるのです。
というのも、母の買い物は、文句が多くて時間がかかる。
例えば、お店に連れていくと、
「これ、丈長くないかしら?」「襟ぐり広くない?」
など、1着、1着、手に取るごとに気になったところを言います。ちょっとでも気にいらないと買いません。
先日も、気に入ったズボンがあったのですが、Sサイズしかありませんでした。でも、ウエストサイズを見たら64cmまでOKと書いてあったので、母に「試着してみたら?」と提案。
「無理よ〜、サイズが合わないわ」と言う母に「履いてみないとわからないから」と、試着室へ連れて行きました。実際に履いてみたらぴったり。このズボンを買うことに決めました。
実は、この時買ったズボンも、1店舗だけでなく、2店舗、3店舗とはしごして、やっと決めた1着。母が納得いく服を見つけるまで、とにかく時間がかかるのです。