サウナブームはここまできてる!都心で別荘のように“暮らせる”一棟貸しサウナがあった

サウナブームと言われて久しい東京で近年、個性豊かなラグジュアリーサウナが増えている。

個室でプライベートな時間が過ごせることはもちろん、設備やサ飯など好みに合わせて通う時代に。

では、どんな店が潮流を作っているか、三宿の一棟貸しサウナを皮切りに紹介する。



水風呂に入った直後に感じる三宿の風。都市型別荘のととのいは屋上にある



都心のサウナの懸念点は、限られたスペースゆえにどうしても開放感に乏しいこと。やっぱり余裕ある空間で、風を感じながらととのいたいものだ。

そんなニーズを見越した新サウナが、今年8月、三宿交差点近くに誕生した。

サクッと仕事後に行くそれとは違い、そこはサウナが主役となった一棟貸しの都市型別荘。5階建てで、1階が玄関、2階が寝室、3階がダイニングキッチン、4階がカラオケ付きリビング、5階がサウナ、そして屋上だ。

宿泊も時間貸しも行い、会員となるか、ビジター料金を払うか。まずは1回、ビジターとして訪れて、体験するのが無難だろう。

ヒノキが香るサウナはスピーカー内蔵なので中で好きな音楽を流すことができて、その後は、信楽焼(しがらきやき)の丸い水風呂へ。

陶器の滑らかさを肌で感じて数秒後、次は同室のサウナチェア、または屋上テラスに出て風を感じるもよし。

周囲に高い建物がないから圧倒的に空が広く、晴れた日は富士山も見え、夕陽に染まる雲まで美しい。

その景色にととのいの余韻が重なり、ビールを飲めば完全解脱。貸切空間で、「気持ちいい〜」と口にすれば快感度はさらに上がる。



大人のサウナ合宿に必要なのは、ピザに泡酒、マイクと巨大ベッド



ラグジュアリーなサウナ合宿は、パートナーや仲間の引きも強いはず。ビジター1泊15万円からで最大11名。

旅行者グループの連泊需要が非常に高いらしく、確かに割れば1名分は他のホテルと変わらないか、いまの東京ではむしろ安いだろう。

リビングにはカラオケもあるので、サウナ後に思いっきり歌うもよし。実は元音楽系の事務所だったため、防音性にも配慮されているのだ。

食事はオプションとして鮨や和食、イタリアンのシェフの手配が可能。ピザの配達を頼むのも、キッチンで料理をするのも、持ち込みもあり。

または三宿の老舗レストラン&カフェバー『kong tong』まで徒歩1分なので、サクッとスパイスカレーを食べに行くのだっていい。

夜は家のように寛ぎながら飲んで、大人になってもはしゃいでしまうUNOで盛り上がったり、夜更けのサウナで語り合ったり、ユルく気ままに過ごしていく。

一般的な宿と違い館内にスタッフがいないので、誰に気遣うこともなく、プライベートなおこもりを満喫できる。そんな怠惰かつヘルシーな時間を都心で過ごせることが、贅沢なのだ。



洒脱なビルの中で大人たちが、サウナを嗜む時代がやってきた



実は同施設は全国で会員制の一棟貸しホテルレジデンスを運営する「YAMATO STAY」が手掛けており、代表が大のサウナ好き。

各地にある同系列の施設すべてにサウナをつけ、会員を増加中。リゾートサウナが気になる人は、会員条件をチェックしてみるといいだろう。

とはいえ、簡単に遠出できない時期もあり、『The SAUNA Escape SHIBUYA』が名前のとおり、東京にいながら多忙な毎日を忘れさせてくれる。

渋谷駅からタクシーで5分というアクセスの良さを誇りながら、喧騒から離れた落ち着いた立地。外観はアパレルのオフィスのような洒脱さだが、中にいるのは裸でととのう大人たちというギャップも面白い。

チェックイン・アウトがコンタクトレス(非接触型)で看板もないビルに出入りするから、お忍びムードも満点だ。

そんな一棟貸しサウナは、競争高まるラグジュアリーサウナの中でも、ユニークな存在。サウナがブームからカルチャーになったいま、新たなスタイルを求める大人のための施設は、今後も増えていきそうだ。



■施設概要

施設名:The SAUNA Escape SHIBUYA

住所:世田谷区三宿1-2-10

TEL:03-6432-9366(問い合わせ先)

※完全会員制

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