悩み・汚れ別!電子レンジの掃除方法
電子レンジを掃除するときは、気になる悩みや汚れに合わせて最適な掃除アイテムを使うと、汚れが落としやすくなります。
普段、食器洗いなどで使っている中性洗剤は「中性」なので、酸性やアルカリ性の汚れを中和することはできません。
酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤と、汚れの成分と真逆の性質を持った洗剤を使い、中和させてきれいにするのがポイントです。
食品による汚れに「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」
食品汚れ・油汚れ・焦げ付きという酸性の汚れには、アルカリ性の「重曹」もしくは「セスキ炭酸ソーダ」を使いましょう。
【準備するもの】
重曹水またはセスキ炭酸ソーダ:大さじ1
水:1カップ
布巾、キッチンペーパーなど
耐熱容器
重曹とセスキ炭酸ソーダ、どちらを選んでもいいですが、以下のような違いがあります。
セスキ炭酸ソーダ
重曹よりもアルカリ度が強い(重曹はpH8.2ほど、セスキ炭酸ソーダはpH9.8ほど)ことが特徴。洗浄力が高いため、しっかり汚れを落としたいならセスキ炭酸ソーダがおすすめ
重曹
研磨効果もほしいなら、重曹がおすすめ。セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいため研磨剤としては使いにくい。なお、重曹は加熱するとpH10ほどに上がるため、加熱の手間を惜しまないのであれば重曹の方が多くの汚れに対応しやすい
パンやクッキーなどのお菓子の材料として使われる「ベーキングパウダー」にも重曹が含まれていますが、粒子がとても細かいため、研磨作用は弱くなります。また、ベーキングパウダーにはコーンスターチなども入っており、洗浄効果は重曹に劣るでしょう。重曹は100均などでも手に入るので、掃除用の重曹を使うのがおすすめですよ。
1:重曹水もしくはセスキ炭酸ソーダ水を作る
耐熱容器に分量通りの重曹もしくはセスキ炭酸ソーダ、水を入れて、電子レンジ600Wで5分チンしましょう。
2:加熱後は扉を閉めたまま15分前後放置
電子レンジ掃除のときは、加熱後に扉を閉めたままにしておくことがポイント。そうすることで重曹水やセスキ炭酸ソーダ水が庫内に引き渡り、焦げ付いて硬くなった汚れを浮き上がらせる効果があります。
3:布巾などで汚れを拭き取る
汚れが十分に浮き上がったのを確認したら、やけどに注意しながら耐熱容器の中に入っている重曹水・セスキ炭酸ソーダ水に布巾を浸して軽く絞りましょう。このとき、絞り過ぎずに水分を残しておきましょう。
電子レンジの側面や天井、ターンテーブルの汚れをきれいに拭き取っていきます。水分によって汚れが柔らかくなっているため、ゴシゴシこすらずに汚れを落とせますよ。
ターンテーブルが取り外し可能なタイプであれば、取り外してキッチンのシンクで中性洗剤などを使って洗いましょう。
4:水拭きと乾拭き
汚れがきれいに落ちたら、電子レンジの庫内を水拭きして、仕上げに乾拭きで水分を拭き取って完了です。
水垢汚れに「クエン酸」「酢」
スチーム機能があるレンジは、水垢が発生しやすいです。水垢はアルカリ性の汚れのため、「クエン酸」「酢」が活躍します。酢のツンとした臭いが苦手という人は、クエン酸を使うといいでしょう。
【準備するもの】
クエン酸または酢:大さじ1
水:1カップ
布巾、キッチンペーパーなど
耐熱容器
1:クエン酸水もしくは酢水を作る
耐熱容器に分量通りのクエン酸もしくは酢、水を入れて、電子レンジ600Wで5分チンしましょう。
2:加熱後は扉を閉めたまま15分前後放置
電子レンジの扉を閉めて水蒸気を庫内に充満させることで、硬くなった汚れを浮き上がらせましょう。
3:布巾などで汚れを拭き取る
やけどに注意しながら、布巾やキッチンペーパーを使って電子レンジの庫内を拭き、水垢をきれいにしていきます。水垢は蓄積すると簡単には落ちなくなってしまうので、一度で落としきれなかった場合は数回繰り返しましょう。
4:水拭き
仕上げに電子レンジの庫内を水拭きして完了です。クエン酸の場合は軽く拭き取るだけでOKですが、酢には糖分が含まれているため、ベタつきが残ることがあります。酢を使った場合は、しっかり仕上げの水拭きをしましょう。
臭いが気になるときは「レモン」「オレンジ」
電子レンジから嫌な臭いがする、臭い取りをしたい、というときはレモンやオレンジを使いましょう。レモンに含まれている「リモネン」には消臭効果があり、電子レンジの嫌な臭いを消臭できます。
リモネンは柑橘類に含まれているので、レモン、オレンジの他にもみかん、グレープフルーツ、ゆず、ライムなどでもOK。傷んだものや賞味期限切れで食べられないものを掃除に活用しましょう。
【準備するもの】
レモン半分
水:1カップ弱
布巾、キッチンペーパーなど
耐熱容器
1:レモン水・オレンジ水を作る
耐熱容器に水1カップ弱を入れ、レモン半分の果汁を絞ります。絞った後のレモンの皮も入れ、電子レンジ600Wで5分チンしましょう。
オレンジなど糖分の多い柑橘類を使用する場合は、ベタつかないように皮のみを使用するのがおすすめです。
2:加熱後は扉を閉めたまま15分前後放置
電子レンジの扉を閉めて水蒸気を庫内に充満させることで、硬くなった汚れを浮き上がらせましょう。
3:布巾などで汚れを拭き取る
汚れがなく消臭のみであれば、拭き取らずに終了でもOK。汚れがある場合は、火傷に注意しながら布巾にレモン水を浸し、電子レンジの庫内を拭き掃除します。ひどい汚れは、レモンの皮でこするとさらに効果的です。
掃除も消臭もできるので、レンジの臭いが気になるときにおすすめの方法です。
頑固な焦げ付きは「歯磨き粉」
拭き掃除や重曹による研磨だけでは落ちない頑固な食品カスの焦げ付きには、歯磨き粉といらなくなった歯ブラシを使います。
【準備するもの】
歯磨き粉(研磨剤入りのもの)
いらなくなった歯ブラシ
布巾、キッチンペーパーなど
1:歯ブラシに歯磨き粉をつけて、汚れをこする
部分的な焦げ付き部分を歯ブラシでこすっていきます。強くこすると傷がついてしまう可能性があるため、優しい力でこすりましょう。
2:汚れを拭き取って、水拭き&乾拭きで仕上げ
きれいになったらキッチンペーパーなどで歯磨き粉で研磨した部分を拭き取って、仕上げの水拭きと乾拭きで仕上げて完了です。
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電子レンジの理想の掃除頻度は?
電子レンジは、可能であれば使って汚れたらそのときに掃除をするのが一番です。しかし、それが難しい場合は1週間に一度を目安に掃除すると、きれいな状態を保ちやすいでしょう。