特集「腸を整える食べ方絶対ルール」の第3回。腸内環境と免疫力について、引き続き消化器外科の川本徹さんに詳しく伺います。たくさんある健康法の中でも腸を整える「腸活」が一番おすすめ!と川本さんは話します。
教えてくれたのは:川本徹(かわもと・とおる)さん
1987年、筑波大学医学専門学群卒業。専門は消化器外科。元筑波大学消化器外科講師。2010年にみなと芝クリニック院長に就任。日本テレビ「ザ・仰天ニュース」、テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」などメディア出演多数。『結局、腸が9割』(アスコム刊)など著書多数。
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「腸活」こそ全身の健康の基本
以前、こんな質問をされたことがあります。
「あらゆる健康法の中で、一番のおすすめは何ですか?」
私は迷うことなく答えました。
「それは、腸を整えることです。疑う余地はありません」
腸を整えることをおすすめするのには、理由があります。それは、腸が体全体の「健康の要所」だからです。
ウイルスや細菌などの「体に悪いもの」を体に入れないようにする防衛ラインが「腸」なのです。このラインが突破されると、血液を通じて全身に「体に悪いもの」が運ばれてしまいます。
そして、腸が原因になる病気や症状は、主なものだけでも、こんなにたくさんあります。
腸が原因になる病気や症状
うつ、認知症、感染症、アレルギー、花粉症、肥満、糖尿病、高血圧、動脈硬化、肌あれ、体臭、不眠、むくみ、慢性疲労、便秘、下痢、小腸炎、大腸炎、潰瘍性大腸炎、すい炎、大腸がん、肝臓がん
まさに、全身の健康の9割は、腸と関連していると言っても、言い過ぎではないと思います。