たとえ子どもがいても、夫が元気でも、必ずしも面倒を見てもらえるわけじゃない。それを寂しいと思わない思考が、幸せにつながっているのかも?
自分の未来は自分で決めたい
身寄りのない80歳のご婦人から「全部わからなくなっちゃう前に、私を老人ホームに入れて」と頼まれました。
私はまず、役所の推奨している終活アドバイザーのもとへ連れて行き、後見人を決めることから動きました。身寄りがなくても施設に入るためには、後見人が必要だからです。
後見人の決定は安易ではないため、時間とお金が少なからずかかります。その手続きと同時進行で、資産管理、ケアマネージャーさんとも相談をして入居先を探しました。
百聞は一見に如かず。見ただけではわからないことも多くあるため、種類の異なる4つの施設を見学しつつ、2か所のショートステイも体験してもらうことに。
いくら頼まれたとはいえ、本人の納得なしに進められることではありませんから。
(広告の後にも続きます)
まず探してもらうなら公的機関から?
老人ホームは大きく分けるとまず、公的な施設と民間が経営する施設が存在します。
特養(特別養護老人ホーム)は公的施設のため、入居一時金が発生しない上に月額利用料も比較的安価ですが、なかなか入居が難しく、「運良く入れたらありがたい」というケースが多くあります。
同じ公的施設でも老健(介護老人保健施設)は、自宅での生活を目指す施設ですから、原則として入居は原則3か月と期間が決まっています。
特養や老健よりさらに安価な公的ケアハウスも同様、人気がありなかなか入居が難しいようです。