健康な59歳が、今「老人ホーム」を選びたい理由。80代の友人に付き添って学んだこと

入りやすさと個性で選ぶなら民間?

一方で、民間が運営する老人ホームの中でも介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、住宅型老人ホームは、入居一時金も月額利用料も公共に比べ高額になります。

最近では、温泉付きやホテル並みのコンシェルジュ、料理人の手掛ける食事など、個性的な施設も存在していて、一昔前の老人ホームからは想像もつかないほどの充実感ではないかと思う程です。

民間の中でも、グループホームは公共施設並の金額のところが多くありますが、「認知症」や「同地域在住」といったクリアしなければならない条件もあります。

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選択肢は幅広い

「誰か」と暮らすことができないけれど、「自分のことが自分でできない」ならば、安全に安心して暮らすために施設を選択するのは良いことだと思っています。

今80歳のご婦人は、自分で決めた居心地の良いグループホームで、畑仕事と編み物を楽しみながら、毎日を過ごしています。時々外出して、時々面会が来て。2025年春には幼なじみとの旅行を計画、独り暮らしの日々より楽しそうです。

ひと言で老人ホームと言っても、たくさんの種類があり、さまざまな特性がある中で探す終の棲家。

「そろそろかな」と思うより前に、思考も意識もはっきりしている自分の意志で決められるうちに決めることは、実はとても幸せなことではないかと、今はそう思っています。