2024年12月3日、ソフトバンクにドラフトで育成1位指名された古川遼投手(18)が入団辞退を表明したことに、SNSで注目が集まっている。

報道によると、古川投手の通う日本学園(東京)が3日、松岡秀典野球部長名の文章で発表した。

「悔しくて絶対見返してやるという思いで3年間やってきました」

辞退の理由については「現在の心境、状況でプロ野球の世界に飛び込む決心がつかず、入団辞退に至りました」と説明し、「ソフトバンクホークス様への不安や不満ではございません。あくまでも本人の心境、心情の変化による進路変更」としていた。

今後は大学進学を経て、4年後のプロ入りを目指す意向だ。

古川投手は、本人名義のXアカウントで声明を発表した。

辞退の理由については「1個目はやはり悔しかった」とし、「野球を始めた頃からプロ野球選手を目指し、ダルビッシュ選手のような技術も中身も素晴らしい投手になることを夢見てました」。

しかし、「昔から肩も弱くて、ヒットを打たれまくったり、ファーボールを出したり、全くプロ野球選手とは縁が全くなさそうな選手」だったという。「高校も、自分の憧れてる高校にセレクションで落とされたり、宇野や森山など同世代で活躍してる選手らが沢山いて、それが悔しくて絶対見返してやるという思いで3年間やってきました」とこれまでを振り返った。

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「同年代を見返すために高校で頑張ってきたんじゃないのか」

指名当時は「『あの俺が昔からから憧れていたプロ野球選手になれるのか』と思い、とても嬉しかった」という。一方で、同世代がドラフト上位指名を受ける中「自分は同年代を見返すために高校で頑張ってきたんじゃないのかという思いがふと心の中に現れてしまいました」という。

「結局小さい頃から有名だった選手らより下の順位でプロ野球選手になることは自分の中で許せませんでした」「中、高で思い描いていた人生にならなかったです。だからこそここは妥協しては行けないと思いました」

決断前には球団施設を見学に行ったとも明かし、「高校生として喉から手が出るくらい欲しい環境」「ここで野球をやれば確実に上手くなる環境」だと感じたという。

それでも「他の高校生に『即戦力』と言われてる人がいる中、そこに入っていない自分の実力が本当に悔しかった」。「4年後100%大成するわけでは無いということも重々承知しています。ですが、自分には4年後絶対上位でプロに行ける自信があります」とした。