文具のとびら編集部

サクラクレパスを代表する商品の1つである「クレパス」が、一般社団法人日本ネーミング協会主催の「日本ネーミング大賞2024」において「レジェンド賞」を受賞した。「クレパス」は今年、「2024年度ロングライフデザイン賞（主催：公益財団法人日本デザイン振興会）」も受賞しており、2つめの栄誉を得た。

日本ネーミング大賞とは

一般社団法人日本ネーミング協会が主催する「日本ネーミング大賞」は、ネーミングの重要性を広く社会に発信することで、ネーミングの「質と価値の向上」と「普及と啓蒙」を図り、生活文化を豊かにし、産業の発展に寄与することを目的に、賞賛すべき優れたネーミングを選出し、表彰するアワード。

5回目となった今回の審査対象は、2023年10月1日から2024年9月30日までの間に日本国内で販売、または提供された商品名、サービス名、社名などで、そのネーミングが商標登録をされていることも条件となっている。

審査については、爆笑問題の太田光さんが審査委員長、同協会の岩永嘉弘会長と感性リサーチの黒川伊保子代表が副審査委員長を務め、大賞にキリンビールの「晴れ風」を選出した。

賞賛すべきネーミングと評される

レジェンド賞に輝いた「クレパス」は、サクラクレパスが開発し、1925年(大正14年)に発売した世界に誇る描画材料。クレヨンの定着性の良さ、パステルの混色のしやすさ、これらの特徴を兼ね備えており、「クレヨン」の「クレ」、「パステル」の「パス」をとって「クレパス」と命名された。

講評（授賞理由）は下記の通り。

「的確かつ、覚えやすいネーミングで、ロングセラーを支えているネーミングだと感じる」
「“パ”という破裂音が入っていることで、明るく楽しい印象がプラスされている」
「誰もが一度は使ったことのある親しみやすさがある」
「クレヨンのクレ、パステルのパス。ネーミングの基本」　など

発売から約100年の時が経ち、時代や生活が大きく変化するなか、子どもから大人まで、さまざまな場面で愛用され続けてきた「クレパス」は賞賛すべきネーミングと評された。

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