50代で「鬱になる人」「ならない人」…ストレスとうまく付き合うコツ

効果的にストレス解消するためのポイント

ここからは、効果的にストレス解消するためのポイントをご紹介します。

自分と向き合う

ストレスは、気付かないうちに無意識にたまっていくこともあります。何が自分のストレスの原因になっているのかを把握するためにも、まずは自分と向き合ってみましょう。

ストレスを敏感に感じやすい人の中には、自分の意見を言えずに我慢したり、気を使っている人も少なくありません。それを繰り返していると徐々に「本当の自分」がわからなくなってきてしまいます。

自分が何を感じて、なぜイライラしたり、悲しい気持ちになっているのか、自分自身の心に問いかけてみましょう。自分の心に変化をもたらした原因を特定するだけでも、心の緊張が和らぐこともあります。

自分の感情を書き出す

自分自身と向き合うために、自分の感情やモヤモヤをメモやノートなど、紙に書き出すアウトプットを行うのもおすすめです。

書き出すだけでも心が晴れる効果が期待でき、何が自分のストレスになっているのか、原因も見えてきます。

自分に合うストレス解消法を選ぶ

ストレスを発散する方法はいくつもありますが、自分に合ったもの、自分の好きなものを行うことが大切です。

自分が楽しめること、リラックスできることを選びましょう。何も思いつかない場合は、いくつかのストレス解消法の選択肢の中から「気が向かないこと」を消去法でチェックして、残ったものからトライしてみましょう。

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おすすめのストレス解消法9選

ここからは、おすすめのストレス解消法をご紹介します。ストレス解消法を試して、イライラや不安を発散させることで、リラックスにつながるでしょう。

散歩など適度な運動をする

体を動かすことは、ストレス解消に有効な方法の一つです。

ストレス解消のためには、中強度の運動がいいといわれています。中強度の運動とは、うっすら汗ばむ程度のウォーキング、ジョギング、サイクリングなどのこと。激しい運動ではなくていいので、一定のリズムを繰り返すような運動がおすすめです。

このようなリズミカルな運動は、心を穏やかにして脳を活発にする作用のある「セロトニン」の分泌を促すといわれています。

普段からあまり運動習慣のない人は、無理をしなくてもOK。セロトニンは、太陽の光を浴びることでも分泌が促進されます。普段あまり外に出ない人は、外に出て太陽の光を浴びながら散歩やウォーキングをすると、ストレス解消につながるでしょう。

ストレッチをする

出典元:夜におすすめ!筋肉をほぐす快眠「リンパストレッチ」

ストレスがかかると、体にさまざまな影響が出ることがありますが、反対に、体をリラックスすることで、心をリラックスさせられます。ストレッチでは、凝り固まった筋肉をほぐすことが可能です。

以下で、全身の筋肉を使い、リンパを流せるストレッチをご紹介します。

うつ伏せになって、できるだけ高く手と脚を上げる。この状態を5秒キープ
仰向けになって、軽く拳を握る
肩、腕、脚を上げて5秒キープ
最初は5秒×3セットから始め、少しずつ秒数を延ばしていき、10秒×3セットを目標にする

腹式呼吸を繰り返す

運動やストレッチが億劫なときは、腹式呼吸を繰り返すのもおすすめ。腹式呼吸とは、息を吸い込む時にお腹を膨らませて、横隔膜を大きく動かす呼吸方法です。

お腹に手を当てて、3秒数えながら口からゆっくりと息を吐き出しましょう。その後、同じように3秒数えながら鼻から息を吸い込みます。これを5〜10分ほど繰り返しましょう。

ストレスがたまると、運動もしていないのに息が上がることがありますが、このようなときも腹式呼吸がおすすめです。なるべく余計なことは考えず、リラックスして腹式呼吸を繰り返しましょう。

睡眠をしっかり取る

睡眠は、心と体をリセットする時間でもあります。睡眠不足が続くとイライラしやすくなり、その他にも免疫力低下や注意力・集中力の低下、落ち込みやすくなるなど、多くのデメリットがあります。

寝不足が続いており、ストレスがたまっているという人は、お風呂に入って疲れを取ってからゆっくり眠るなど、しっかり睡眠を取るといいでしょう。

おいしいものを食べる

おいしいものを食べると、幸福感をもたらしたり、気分を高揚させる作用のあるβ-エンドルフィンが分泌されます。

忙しくてなかなかゆっくり食事をする時間が取れていなかったという人は、自分の好きなものやおいしいものをゆっくり食べる時間を取ると、ストレス解消につながるでしょう。

自分の気持ちを誰かに話す

自分自身が感じていることを誰かに話すだけでも、ストレス発散になります。家族やパートナー、友人、同僚、知人など、話しやすい人に話を聞いてもらうと、解決策が見えてきたり、気持ちの整理ができたりするでしょう。

悩みや気がかりなことがある場合は、一人で抱え込まず、信頼できる人に相談してみるのも一つの方法です。何か良いアドバイスをもらえるかもしれません。

悩みについて話すことが難しい場合でも、関係ない話で笑うこともストレス解消に効果的です。笑うと副交感神経が優位になって安心感を感じやすくなるため、ストレス発散になります。

映画を観る、読書をする

映画を観る、本を読むこともストレス解消におすすめの方法です。好きな作品を見て泣いたり笑ったりすると、感情のリセットができ、ストレスが軽減される効果が期待できます。

没頭できる趣味や作業を行う

趣味や作業に没頭していると、そのことだけを考えられます。さまざまな雑念から離れ、好きなことに集中できるためおすすめの方法です。

テレビを観る、お笑い番組を見て笑う、ゲーム、旅行をする、買い物に出かける、森林浴や山登りをする、料理やお菓子作り、園芸、プラモデル作り……など、人によっていろいろな趣味があります。自分が好きなもの、夢中になれるものを選ぶといいでしょう。

瞑想(マインドフルネス)する

瞑想(マインドフルネス)も、ストレス解消におすすめの方法です。悩みや不安などでいっぱいになってしまったときは、一旦考えるのをやめてみましょう。ゆっくりと呼吸を繰り返し、自分の呼吸に意識を集中すると、雑念から離れ、思考を静止できます。

心が落ち着かない日やイライラする日、あれこれ考えて落ち込んでしまう日は、1分間の短い瞑想でもいいので、やってみてください。