紅葉と九品佛を見に、東京都・世田谷にある浄眞寺を参拝しました。なんと生きている間の行いで、亡くなった後の往生の階級が変わるとか。9段階、九躰の阿弥陀仏像が圧巻でした。気を付けないと、一番下の「下品下生」になってしまう……。
9段階のランク分け
紅葉がキレイということで、九品佛がある浄眞寺を参拝しました。
浄眞寺は、東急大井町線・九品佛駅からすぐ近くのお寺。場所柄としては、高級住宅地で名高い、世田谷区奥沢にあります。
広い境内の中に、本堂に対面して三つの阿弥陀堂があり、阿弥陀如来像が祀られてます。
九躰の仏像の印相(悟りの内容や意志を示す手指のかたち)がすべて違うのです。
上品・中品・下品という3つの階位があり、それごとにお堂が分かれてます。
さらにお堂の中で、上生・中生・下生に分けて、3つの仏像があります。
上品堂
中品堂
下品堂 (1躰修復中)
浄土教での極楽往生は、極楽に行くにも9種類の往生の仕方があるそうです。
生きている間の人間の努力や心がけなどさまざまな条件によって、一番下の「下品下生」から一番上の「上品上生」まで9階位に区別されるんだとか。
ちなみにフツーの人は、ほぼ、下品下生なのではないかと思いました……。
十悪を犯してはならないのですが、うそ偽りを言う、悪口を言う、無益なおしゃべり、貪欲、憎しみ怒りなどもあります。
これって日常茶飯事で、上司の悪口を言ったとか、猫の粗相に怒ったとか思い当たりますよね。
極楽往生の道は、日々精進なんですかね。
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紅葉は色づきはじめ
山門から続く石畳の両サイドに楓が植えられていて、紅葉が見ごろのはずだったのですが、まだ青々しておりました。
私が行ったのが2024年11月27日で、ちょっと早かったようです。
でも広い境内を散策すると、気持ちが浄化された気分になり、とてもよかったです。
本殿(龍護殿)のそばに立ったイチョウは、輝くばかりの黄色で美しかったぁ。
本殿にあがることができ、立派な釈迦如来像をお参りすることができます。
本殿からお庭をのぞくと小さな石庭があり、奥の紅葉と相まって見事な景色でした(トップ画像です)。
本殿では、「南無阿弥陀仏」と書く、簡単な写経があり、筆ペンも用意されています。
これを納めると、金紙の梵字を模した御朱印を頂けます。
山門を出ると横に閻魔堂があり、閻魔大王がお祀りされてます。
閻魔堂の前に橋があり、三途の川と書かれていたので、「ついに渡るのか」と思ってしまいました。
なんと賽銭を入れると、閻魔さまからありがたいお告げを音声でいただけます。
いろんなバージョンがあるみたいなので、行かれたら試してみてくださいね。