新たな旅のトレンドとして注目の「ウェルネスツーリズム」。現代社会で生きる大人の疲れた心と体を、旅を通して労わることで有意義にリフレッシュしようというものだ。
温泉旅館での湯治などはウェルネスツーリズムの最たるものだが、温泉がない宿でももちろん楽しめる。
そこで、東カレがオススメしたいのが千葉の「一棟貸し」のヴィラだ。
今回は、有名建築家の貸別荘に泊まる贅沢な旅を紹介しよう。
1日1組8人限定のハイグレードな貸別荘
千葉の一棟貸しの中でもラグジュアリーさで群を抜くのが、いすみ市の田園風景が広がるのどかなエリアにある「DAICHI ISUMI」だ。
建物からは雄大な夷隅川(いすみがわ)の流れと自然豊かな森だけを望むことができる。
その様はバリ島の人気のリゾート地であるウブドを思い起こさせ、さらに外界と遮断されたロケーションは、自分たちだけが冒険を許され、自然豊かな別天地に包まれた感覚に陥る。
設計は、著名な建築家の谷尻 誠さん。実はこちら、谷尻さん自身の別荘でありながら、宿泊施設としても開放しているシェア別荘なのだ。
「DAICHI ISUMI」にはメインのベッドルームに加えて、リビングの中2階と、半地下に1室とベッドルームが3室あるのも嬉しい。
プライベートを確保できながらも、ともに訪れた友人たちの気配を感じながら過ごせるのは一棟貸しならではの体験といえるだろう。
「コンセプトは“キャンプ以上別荘未満”。です。この建物は自然の中に大屋根をかけただけで、設備はあえて最小限にしています。
それは、この不便さを能動的に楽しんでほしいという想いからです。大きな窓を開け放てば、キャンプをしてるかのように自然との一体感が楽しめる。都心では体感できないこの贅沢を、ぜひ感じてほしい」と代表の馬屋原 竜さんは語る。
外と一体となる90㎡のリビング。都会にないシームレスさが心地いい
その体験の中心となるのが、仕切りも柱もない90㎡の広々リビング。
2層吹き抜けで高さ4.5mの天井のため圧迫感は皆無。ダイニングテーブル以外のソファなどは造り付けで、外の景色を感じられるように配されている。
約10mある開口部を開け放てば、外と内が繋がる“アウトドアリビング”に。
ここにダイニングテーブル、ソファ、キッチンなどすべてがそろうため、食事も寛ぎタイムも景色と風を感じながら過ごすことができる。
一切の人工物が目に映らない川側の景色。夷隅川と連なるインフィニティプールなどにはテーブルやベンチを設置。ここに座り、何もせず自然に身をゆだね、ゆったりと過ごす時間こそ至福。
夷隅川に面してサウナやプール、アウトドアデッキ、芝生があるので、外遊びも満喫できる。
オススメの過ごし方は、道の駅や大原漁港に立ち寄って伊勢エビや地ダコなどの地元の海の幸を買い込んでからチェックインすること。
まずは、自慢のフィンランドサウナでひと汗かいて非日常スイッチをオン。
敷地の傾斜を生かし、地下に設けた本格的なサウナ。薪ストーブはオリジナルで、上に置かれた石に水をかければロウリュも楽しめる。シャワーや水風呂もウッドデッキに設置してあるが、インフィニティプールにザブンと入ってもOK。
そして買ってきた食材を、自由に仲間と調理してディナーに。
調理場が一段下げられたアイランドキッチンのため、ダイニングテーブルの人と同じ目線の高さになり、おしゃべりしながら料理することが可能。ワインセラーには、日本ワインや千葉のビールが入っており購入が可能。
夜はビールやワインを片手に、星空や月あかり、虫の音など自然を感じながら、時間を忘れて語りあえば日頃の疲れも吹き飛ぶというもの。
サービスが行き届いた温泉旅館も、もちろん魅力的だが、不便さをむしろ逆手に取り、自分たちなりにマイペースに楽しめる一棟貸しでの宿泊にはまた別の楽しさがある。
「DAICHI ISUMI」で、いすみの自然と調和しながら過ごす1泊2日は、最高のリラクゼーションをもたらすに違いない。
■施設概要
施設名:DAICHI ISUMI
住所:千葉県いすみ市岬町榎沢145
TEL:03-6820-1074
料金:1泊1棟¥150,000~(最大8名まで宿泊可能、食事なし)