手順3:必要な物以外は処分!ストックは数を決める
片付けで捨てる量の目標は、部屋の中にある物の3割。捨てる量が少な過ぎたときは、いると判断した物をもう一度見直しましょう。
スピード片付け術のポイントは「悩んだら捨てる」ことです。捨てるか悩みがちな物の判断基準を岩崎さんに聞きました。参考にしてください。
1.迷ったときは外で物を客観視する
ずっと使っているお気に入りのグッズも、明るい日光の下で改めて見ると、古ぼけていたり傷んだりしていることが多いもの。
2.増えがちな物は定量を決めて数を絞る
・紙袋・ビニール袋
紙袋やビニール袋は買い物のたびにもらえるので、いっそ手放しましょう。残したい場合は「紙袋は5袋まで」など定数を決めて。
・収納用品
収納量が増えるほど、物は増え、散らかっていきます。まずはすべて手放し、どうしても必要というときに買い足すようにしましょう。
・文房具
家族全員が一度にハサミやホチキスを使うことはありません。基本はすべて1つずつに、難しければ2つにしましょう。
捨てるか悩んだら、3つの「手放し呪文」を唱える!
高価なものなど、手放すのが難しいものは、本当に必要なものかどうかを見極めることが大切です。
1.もしものときは永遠にやってこない
生活用品や備蓄用の食材などは、いつか使うかも……と思うと手放しにくくなりますが、使う分だけあれば十分。一度、思い切って数を絞りましょう。いつも使う定番と、必要な数の定量を決めておけば、それ以上増えません。
2.「もったいない精神」が時間と空間の無駄を生む
本来「もったいない」は「物を大切にする、使いきる」という意味です。使わない物をため込んで、快適な空間を失い、片付けに必要以上に時間を費やすことこそ「もったいない」と肝に銘じてください。
3.思い出は残して、思い入れは断ち切る
親の遺品など大切な思い出を無理に手放す必要はありません。ただし、健康機具や教材などお金が惜しい、そのときのやる気を否定したくないなどの「思い入れ」は断ち切りましょう。
判断に迷うときは「保留ボックス」に入れる
どうしても3秒で判断できない場合は、段ボール箱など「保留ボックス」を用意して、いったんその中に入れます。片付けで時間がかかるのは「判断に迷う」から。保留ボックスに入れることで、迷う時間をなくすことができます。
ただし、保留ボックスに入れたものをそのまま放置するのはNG。1週間、1か月など、見直すタイミングを自分で決めて、そのときがきたら、捨てる・捨てないを改めて判断しましょう。
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大量の不用品を捨てるときはプロに任せるとラク!
大量の不用品を自力で収集日に処分するのは、手間も時間も労力もかかります。一方、不用品引き取り業者に依頼すれば、分別の必要もなく、一気に全部引き取ってくれるので、とてもラクです。
ただし、依頼時には、必ず市区町村の許可を得ている業者か確認すること。無許可の業者だと、法外な金額を請求されるトラブルや、不法投棄につながる可能性があります。
また、最近は、重い荷物を店頭に持っていかなくても、自宅で引き取ってくれる買い取りサービスが増えています。本や家具などまだ使える物は、それらをうまく利用して、プチ収入を得るのも賢い手放し方です。
取材・文=長倉志乃、大矢詠美(ともにハルメク編集部)
※この記事は2018年5月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。