「ポイントはよろしいでしょうか?」コンビニやスーパーで買い物したり、カフェやレストランで外食したりする際に必ずといっていいほど聞かれるこのひと言。何かしらのポイントを貯めているという人も少なくないのでは? 矢野経済研究所によると、2023年度の国内ポイントサービス市場規模(ポイント発行額ベース)は、2兆6,569億円まで拡大し、2024年度には前年度比104.7%の2兆7,831億円になる見込みです。円安による物価高の影響でポイ活市場は活況といえるなか、2024年の共通ポイントサービスなどを振り返る「『Vポイント』メディアラウンドテーブル」が11月中旬に都内で開催され、6年間で1,000万円貯めたことでも話題の時短節約家のくぅちゃんさんが登場。ポイ活初心者でも始められるポイ活のポイントやポイ活の魅力などを聞きました。

「まずは軸を一本決める」ポイ活初心者が意識したいこと

――今年4月にVポイント・Tポイントが統合して生まれた「Vポイント」を始め、「楽天ポイント」や「Vポイント」、「PayPayポイント」、「Pontaポイント」、「dポイント」を合わせて5大共通ポイントといわれ、まさにポイ活戦国時代といえる状況ですが、一通り持っているもののポイントをうまく貯められていないという人もいると思います。ポイ活初心者は何を意識して始めればよいでしょうか?

くぅちゃんさん(以下、くぅちゃん):「ポイ活を頑張るぞ!」と気合を入れすぎてしまうと、逆にわからなくなったり、続けられなくなったりします。だからこそ、毎日の生活のなかで自然に取り入れるのが一番いいと思います。コンビニ、ドラッグストア、スーパーなどどこでもよいのですが、いつも行くお店でどのポイントが貯まって使えるかをチェックする。そして、まずは「一つのポイントに集中する」ことをおすすめします。あれこれ手を広げると混乱しがちなので、一つの軸を決めてそれに関連するお店やサービスを活用することから始めてみてください。

慣れてきたら、サブとして別のポイントを追加していくのがよいです。ポイントが貯まりやすいお店やサービスを見極め、効率よく貯める工夫をすることで成果が大きくなります。

もう一つ大切なのは、無理をしないこと。普段の生活のなかで自然と貯まる仕組みを取り入れ、無意識に貯まるような環境を作ることが、長く続けるコツです。そのためには日常生活にポイ活を「溶け込ませる」ことが大切です。歯磨きを習慣にしているように、「気づいたら貯まっている」状態を目指します。ドラッグストアでの買い物や外食時の支払いを、自然とポイントが貯まる方法に変えるだけでいいんです。

――くぅちゃんさんがポイ活で意識していることを教えてください。

くぅちゃん:いつも意識しているのが「使うお金は最小限、 貯めるポイントは最大限」という点です。ポイントを貯めたいからといって、必要のない買い物や出費をしてしまうと本末転倒です。「できる限り必要最低限のお金を使いながら多くのポイントを貯めましょう」というのがポイ活で押さえていかなければいけないポイントです。

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「1ポイント=1円以上」の価値を引き出せる

――ポイ活の魅力は?

くぅちゃん:ポイ活は「1ポイント=1円以上」の価値を引き出せるんです。現金だと1円は1円、10円は10円ですが、ポイントには「1ポイントを1円以上の価値にする」方法があります。これがポイ活の最大の魅力です。たとえば、ウエルシアグループのお店で毎月20日に開催される「お客様感謝デー」では、WAONポイントを使って買い物すると1ポイント=1.5円として買い物ができます。食品や日用品を購入して、浮いた現金を他の支出に回すことができるので、暮らしにとても役立ちます。

――ポイ活界隈で常識となりつつある「ウエル活」ですね! ほかに実践していることはありますか?

くぅちゃん:私はこどももいるのでよくファミレスに外食に行くのですが、外食時には、すかいらーくグループのレストラン(ジョナサンなど)でのポイント三重取りがおすすめです。

すかいらーくグループは楽天ポイント、dポイント、Vポイントなどの共通ポイントいずれかが貯まるのですが、どれかをまず貯めて、私の場合は三井住友カードのスマホタッチ決済で貯めて、さらにすかいらーく独自のポイントカードも活用してポイントの三重取りをしています。