いらない衣類を回収キットに詰めて送ると、開発途上国の子どもにポリオワクチンを贈ることができる「古着でワクチン」。愛着のある大切な服も気持ちよく手放せると人気です。服の断捨離が進まずにいた60代・70代女性が活用。結果はいかに?
事例1:衣類は資源ごみに出すのも分類するのもひと苦労
処分予定の服がダンボールにいっぱい
60代、パーソナルスタイリストの織田ゆり子さんの場合
幼い頃からおしゃれが大好きだったという織田ゆり子さんは、現在、パーソナルスタイリストとしても活動中。同世代の女性が10歳若見えするファッションコーデを発信しています。
「仕事柄、似合わない服、時代遅れな服も参考例として必要なので、クローゼットは種々雑多な衣類にあふれカオス状態でした」
あるとき、ハンガーを差し込む隙間がなくなったのをきっかけに、服の断捨離をしていたと言います。
「不要な衣類をダンボールに放り込んで、1枚1枚たたみながら最終確認しポリ袋へ。いつも45Lのポリ袋5~6個の量になります。今までは資源ごみに出していましたが、収集所まで何往復もして腰痛になるのは限界」でした。回収された衣類の末路も気になります」
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服も靴もバッグも袋にポイポイ入れていくだけ!
広げた袋に愛猫がすかさずジャンプイン
そこで活用することにしたのが「古着でワクチン」。
「古着でワクチン」から届いた資料の封を開けると、着払い伝票が貼られた専用回収キットと説明書類が入っています。
「回収キットは広げると想像した以上に大きくて、立てようとしても倒れてしまいました」
「説明書に立てやすい方法が載っていたのに、衣類を詰め込んで、ガムテープで封をした後で気付きました」
「この回収キットは薄手の衣類なら100枚強も入り、30kgまで耐えられるとのこと。後から移動させるのは無理なので玄関に置いておき、衣類の最終チェックはリビングで行いました。集めた服は82着、靴が7足、バッグが6個。全部入るのか最初は不安でした」とゆり子さん。
実際は全部すっきり入り、何より「古着でワクチン」なら、靴やバッグなども入れていいため、ゴミに出すときの分類の手間も一気に省けて、面倒が減ったといいます。