安全に稼げるビジネスは「物販ビジネス」・「賃貸ビジネス」・「情報ビジネス」の3つだが、多くの人が最後に行き着く先は「情報ビジネス」である……そう語るのは、元メガバンカーでありながら副業・独立とステップアップし、数億円の資産を築いた坂下仁氏です。今回は坂下氏の新刊『新版 いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)より一部を抜粋し、自身の経験を基にした情報ビジネスにおける成功の秘訣についてご紹介します。
情報ビジネスの四要素が揃えば、価格を間違えない限り成功する
私が最初に始めた副業ビジネスは大家業という「賃貸ビジネス」でしたが、最終的には「情報ビジネス」に落ち着きました。
私が所属しているコミュニティの仲間も、「物販ビジネス」「賃貸ビジネス」からスタートする人が多いのですが、最終的には「情報ビジネス」へと昇華していきます。その理由は前回の記事でお伝えしたとおりです。
そこで本稿では、私自身が情報ビジネスを実践してきた10年間の経験から得られた知恵をご紹介します。
情報ビジネスは、「コンテンツ」「コンサルティング」「集客」「ブランディング」の四要素からできています。この四要素が揃えば、価格設定を間違えない限り成功します。
コンテンツとは、情報やノウハウの中身を言語化したり映像化した教材です。誰もが最初は、自分のノウハウをコンテンツ化しようと考えます。再現性あるレベルまで言語化できれば、ブログやメルマガを書けるし、SNSで発信できます。体系化すればセミナーも開けるし、書籍化も夢ではありません。
次がコンサルティングです。コンテンツ通りにやっても普通は失敗するからです。言語化できない知識(暗黙知)も多いので、コンテンツだけでは伝わりません。試行錯誤を続ければいずれできますが、時間とお金がかかります。そこで、コンテンツを提供しながらコンサルティングするわけです。
3つ目が集客です。すでにお客さんがいる人は、コンテンツとコンサルティングだけで情報ビジネスは完結します。過去の人脈をそのまま活かせる人が典型例です。
でも、普通は顧客0からのスタートです。集客できなければ、どんなに素晴らしいコンテンツも、日の目を見ることはありません。闇雲な営業は非効率的ですから、マーケティングと宣伝(セールス)は必須です。本当に必要な人の手許に、ピンポイントで届けられるように、マーケットを分析して、見込み客に向けて口コミや、ブログやメルマガやFacebook広告などを活用しながらセールスするわけです。
しかしセールスだけでは信じてもらえません。そこで4つ目のブランディングが登場します。情報はモノと違って目に見えないので、モノ以上にブランド力が大切なのです。
とはいえ、本を出版するか、マスコミに取材される幸運に恵まれない限り、ブランディングは難しい。無名の個人の場合、選択肢は1つ。「巨人の肩に乗る」ことです。
似たノウハウはいくらでもあります。そこで、有名なメソッドに便乗します。有名なメソッドはブランディング済みですし、再現性もあります。そこに乗っかるのです。
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商品とコンテンツは自分でつくらずに仕入れなさい
ブランディングと並んで難しいのが、実はコンテンツの制作です。音楽も漫画も小説もヒットするのは一握りです。情報ビジネスのコンテンツも同じこと。なぜなら、似たような良質なコンテンツがたくさんあるから。それゆえ、すでにある良質なコンテンツを拝借するのが、一番手っ取り早いのです。
情報ビジネスだけではなく、すべてのビジネスにあてはまります。物販ではハンドメイドを除いて、すでにある製品を仕入れるか、メーカーに発注しますよね。工場を建てて自分でつくる人はいません。賃貸ビジネスで家を賃貸するときも、自分で建てる人はいません。
情報ビジネスも同じです。レストランも小売業もサービス業も、フランチャイズ化が進んでいますが、同じような発想です。すべてを自分一人でやる必要はないのです。
そこでまずは、「コンサルティング」と「集客」の2つに専念してみてはいかがでしょうか。情報ビジネスに取り組む場合、それが王道であり一番の近道です。「ブランディング」された「コンテンツ」はいっぱいあります。それを拝借して、「集客」と「コンサルティング」に徹するのです。
典型例は、あなたの得意なビジネス、あるいは奥さんの趣味や関心のある分野で認定講師を育成している協会を見つけて、その肩に乗っかって、認定講師の資格を取る方法です。すると協会の「ブランド力」と「コンテンツ」を自分のものとして使えるようになります。それどころか「コンサルティング」と「集客」のやり方まで教えてもらえます。