大河ドラマは最終回へ!意外にも『源氏物語』に散りばめられたイマドキの社会問題を読み解く

人間関係によるストレス、富裕層と貧困層が両極化する「格差社会」――。現代社会では「心穏やかに」とはいかないことがいろいろあります。でもこれらの問題はどうやら1000年以上前、平安時代からずっと変わっていないようです。

教えてくれた人:大塚ひかりさん

おおつか・ひかり
古典エッセイスト。1961(昭和36)年、横浜市生まれ。著書の個人全訳『源氏物語』全六巻(ちくま文庫)は長年品切れ状態だが、随所に興味深い解説が入り、源氏の新たな側面が見えてくる。著書に『やばい源氏物語』(ポプラ新書)、『嫉妬と階級の『源氏物語』』(新潮選書)、『傷だらけの光源氏』(辰巳出版刊)など。雑誌「ハルメク」では「スキャンダルで読む百人一首」が好評連載中。

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今起きている社会問題は、平安時代から変わっていない!?

大河ドラマ「光る君へ」で注目される平安時代。そこで生きた人たちはどんな価値観を持っていたのでしょう。大塚ひかりさんは『源氏物語』の中に、意外にもイマドキの社会問題がちりばめられていると言います。5つのキーワードからひもときます。