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●新宿に復活した老舗『JIN JIN(ジンジン)』のパスタが愛される理由とは?

 新宿で美味しいパスタを食べるなら、新宿三丁目の『紀伊國屋書店』に行くのがオススメです。「え、本屋に?」と思う人もいるかもしれませんが、紀伊國屋書店のビルの地下1階の紀伊國屋ビル名店街は、カレーやうどん、パスタなどのカウンタースタイルの飲食店が立ち並んでおり、書店やお隣の伊勢丹新宿店で買い物を済ませた後、サクッと食べるのに便利な飲食店街なんです。

 今回ご紹介する本格生パスタ専門店『JIN JIN(ジンジン)』もその一角にあります。このお店、1970(昭和45)年に創業した老舗ですが、2021年の紀伊國屋ビルの改装に伴い惜しくも閉店。そのときに新宿二丁目に新店を出して今も営業中ですが、2023年10月に、創業地である紀伊國屋ビルに再オープンを果たしたのです。


同店は2021年に一度閉店して、2023年に創業の地に復活

 以前、紀伊國屋ビル地下一階に復活した『モンスナック』のカレーライスについては食楽webでご紹介したとおりですが、この『JIN JIN』も同じパターンですね。『モンスナック』のウリが“元祖しゃばしゃばカレー”ならば、『JIN JIN』のウリは“元祖もちもち生パスタ”とでも言えるかもしれません。いざ、その魅力をご紹介していきましょう。

もちもち過ぎる!生パスタの心地よい食感


『JIN JIN』のメニュー

『JIN JIN』のメニューは、ナポリタンやミートソース、ペペロンチーノ、カルボナーラといった、日本のスパゲティ屋さんの王道ばかり。そのほか、季節限定のパスタもあります。ほとんどが1000円以下で、嬉しいことに全品ドリンク付き。例えば「JINJINナポリタン」は800円、「特製ミートソース」は830円といった具合。大盛りはプラス170円、パスタ2倍はプラス270円です。


1ドリンクが無料

 パスタ専門店というと女性客が多いイメージですが、ここ『JIN JIN(ジンジン)』は男性客も多く、観察してみると、男性は「ナポリタン」(800円)を注文している方がとても多いです。

 今回、筆者が注文したのは「きのことベーコンのバター醤油」(890円)。入口の券売機で購入します。お昼時は満席ですが回転も早いのですぐ空きます。食券をお店の方に渡して、待つこと5〜6分。こちらのパスタは、店名にもあるように「生パスタ」を使用しており、注文が入ってから茹で上げ、オリジナルソースで仕上げるスタイルです。


「きのことベーコンのバター醤油」(890円)

 登場した「きのことベーコンのバター醤油」は、いたって普通の見た目ですが、パスタを噛んだ瞬間、そのムチムチ具合に目が丸くなると思います。歯に、顎に、跳ね返るようなムッチムチの弾力が伝わってきます。噛むたびに訪れるこの幸せな食感がまず最高。やみつきになりそうです。


茹で上げの生パスタの食感が最高!

 シンプルなバター醤油味ですが、絶妙な茹で加減もあって、味がパスタにまんべんなく染みており、噛むたびに旨味が広がります。麺のレベルが高いと、こんなにも一皿全体が美味しくなるんですね。常連が多いのもわかります。


美味しすぎるので、生パスタの拡大写真を撮影[食楽web]

 今回はシンプルなバター醤油味を食べましたが、次回はここのナポリタンを是が非でも食べようと思いました。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:本格生パスタ専門店 JIN JIN新宿紀伊國屋店

住:東京都新宿区新宿3-17-7 紀伊国屋ビル B1F
TEL:03-6380-1277
営:11:00〜22:00
休:無休