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 飲食店で「元まかない」と記されたメニューに出会ったことはありませんか?従業員のためだけに作られていた、門外不出の一品が美味しさのあまり看板メニューへと昇格。そんなエピソードを持つ料理は、食通たちの間でも密かな話題です。その一皿には、お店の想いと職人技がぎっしり詰まっています。

 今回は、東京で楽しめる「元まかない飯」から選りすぐりの3品をご紹介します。それぞれの料理には、驚くような誕生秘話や、進化を遂げたプロセスが隠されています。「あの店でしか食べられない」と言われる理由を、ぜひ感じ取ってみてください。

ウマすぎて感動!ひき肉の親子丼|『末げん』(新橋)

 老舗料亭『末げん』で愛される一番人気ランチ「かま定食」。見た目は親子丼ながら、使用されているのは鶏のひき肉。創業者が運転手や使いの人のために生み出した裏メニューが、口コミで評判を呼び、今や堂々たる看板メニューに。

 ふわとろ卵とジューシーなひき肉が織りなす味わいは、まるで舌の上でとろけるよう。どこか懐かしく、しかし新しいその味は、一度食べたら忘れられない美味しさです。

●SHOP INFO
末げん

住:東京都港区新橋2-15-7 S-PLAZA弥生 1F
TEL:03-3591-6214

カレー好き必食!トリプルカレーのチャーハン|『台湾料理 生駒』(錦糸町)

 台湾料理『生駒』で生まれた奇跡の「排骨カレーチャーハン」。頑張るアルバイトのために店主が作ったまかない飯が、改良を重ねて完成した一品です。

 カレー風味のチャーハンに、カレーあん、さらにカレー粉で味付けされたパーコーがオン!三層のカレーが絡み合う贅沢な一皿。ひと口頬張るごとに、スパイスと肉汁が広がる至福の時間を体験できます。

●SHOP INFO
台湾料理 生駒

住:東京都墨田区緑4-6-1 パークホームズ錦糸町エアヴェール 1F
TEL:03-3633-4089
https://www.instagram.com/ikoma_hide_/

おかわり必至!豚辛子漬で極上ご飯|『ラーメン一番』(練馬・小竹向原)

 ラーメンの名店『ラーメン一番』で密かに愛される「豚辛子漬」。営業後のスタッフまかないから始まり、あまりの美味しさに店頭販売されるまでに至った一品です。

 特製調味料「オロチョン」で味付けされたチャーシューの端っこは、ピリ辛ながらも深い旨みが魅力。そのままおつまみにしても、ご飯や麺に乗せても抜群の相性。テイクアウトや通販でも楽しめるのが嬉しいポイントです。

●SHOP INFO
ラーメン一番

住:東京都練馬区小竹町2-74-8
TEL:03-3974-6065
https://r1ban.com/tongarashi

まとめ

 これらの「元まかない飯」は、食材の持つポテンシャルを最大限に引き出したプロの技が光る逸品揃い。家庭では再現できない、唯一無二の味わいを体験してみませんか?