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●三重県四日市市にて、水産業を行う『ダイエンフーズ』が運営するマグロ専門食堂「まぐろレストラン」。平日にもかかわらず長蛇の列ができる人気店に行ってきました。
三重県四日市市というと日本屈指の工業地帯のイメージがありますが、「四日市港」、「鈴鹿漁港」、「礒津漁港」など漁港にも恵まれ、漁師めしの「手捏ね寿司」も郷土料理として知られ、隠れた美味を期待できる土地なのです。
そこで今回は三重県でおいしい魚を……いえいえ、国内で指折りのおいしいまぐろを食べられる店として噂の『まぐろレストラン』に行ってきました。
まぐろレストランの外観。外まで続く長蛇の列は、平日12時30分頃の様子
1951年創業の『ダイエンフーズ』が運営するまぐろ料理専門の食堂『まぐろレストラン』。まぐろやかつおを中心とした水産物の流通や製品開発などを行い、プロも認める一級品を扱っています。
明るく、広々とした内装
2018年に改修しましたが、レトロな雰囲気が残り、まるで大きな会社の社員食堂のような雰囲気です。
お店の中は広く、席数もたくさんあるのですが、お昼時はほぼ満席かつ、外にまで行列が伸びるほど、超のつく人気店なのです。
サンプルを見ながら、食券を買う列を待ちます
行列に並んでいる間に、数ある食品サンプルから何を注文するか選ぶのですが、マグロを中心とした海鮮丼ならだいたい1000円から1200円が主体。アジフライなど揚げ物の定食なら800円~1000円くらい。スーツ姿の人や、作業着姿の人もたくさんいて、安さと盛りの良さも、人気の秘訣のようです。
魅力的なポップがたくさんありました
さんざん悩んだ末に、せっかくここまで来たのだからと店で1位、2位を競う高額メニュー「本鮪中トロ丼」に決めました。高額と言っても1580円ですから、都内では考えられない価格ですよね。
厨房で働くお母さんたちの活気もこの店の魅力です
最初に食券を渡したら、しばし席で待ちます。食堂スタイルなので、水やお茶、料理の受けとり、下げるときもセルフサービス。その分が安さに反映されているということです。
神々しいほどの「本鮪の中トロ丼」。『まぐろレストラン』のまぐろが美味しい理由
「本鮪の中トロ丼」
こちらが「本鮪中トロ丼」で。あの行列と混雑具合を見ていたので、1時間越えを覚悟したものの、実際には食券購入から着丼まで30分くらい。そのスピーディさも驚きでした。
さぁ、ご覧ください。食べる前から「絶対に旨い」と確信できる、この神々しい輝き。
つやつや、うるうる。このレベルの中トロ、久しぶりに拝みましたよ~
正直なところ、三重県に魚のおいしいイメージを持っていませんでしたが、このマグロのおいしさは北海道民の筆者も“恐れ入りました”とひれ伏すレベルです。
ご飯は酢飯か、白飯か選べるのも嬉しい! [食楽web]
脂乗りが良いのですが、すごく上品な後味なのです。舌ざわりもなめらかで、マグロのさわやかな香りと口いっぱいに広がる濃厚な旨味。これは、素晴らしい。
ネギトロも油脂感の強く、いわゆる既製品のそれではありません。ちゃんと包丁でたたいたようなクオリティで、マグロ本来のおいしさをしっかり堪能できるのです。
箸休めの昆布の煮物も絶品
お土産コーナーも充実(季節によってセール品や旬のものもあるようです)
『まぐろレストラン』のまぐろは、マイナス55度の超低温冷凍庫で保存されているのがポイント。長年マグロを取り扱っている経験により、ベストな状態を知り尽くしているからこそ、この価格で高品質の一杯を提供できるのでしょう。
マグロ好きが必ず満足する、マグロ好きのためのパラダイス。噂を信じてここまで来てよかった! 2024年も残りわずかですが、今年イチ、当たりの店でした。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●SHOP INFO
店名:まぐろレストラン
住:三重県四日市市富双二丁目1番15
TEL:059-365-6064
営:8:00〜20:00(L.O.19:30)
休:1月1日 ※年末年始は営業時間の変更あり
※8:00~9:45は朝定食500円(税込)のみ