骨粗鬆症で骨折しやすい部位をチェック
骨粗鬆症が進むと、骨がもろくなっているため骨折しやすくなります。骨折が起こりやすい部位は、手首(橈骨、とうこつ)や腕のつけ根(上腕骨)、太もものつけ根(大腿骨)、そして背骨(脊椎椎体、せきついついたい)です。
手首や上腕骨、大腿骨は転倒したときなどに骨折するケースが多く見られます。転んで手をついたときに手首の骨が折れたり、尻もちをついたときに大腿骨が折れたりするのです。
大腿骨骨折は、治療中ほとんど歩けなくなるため、寝たきりや認知症が進むきっかけになることもあります。長期間のリハビリも必要になるので、できるだけ骨折しないよう、注意するに越したことはありません。
また、背骨には圧迫骨折が起こりやすくなります。背骨は積み木のような形の椎体(ついたい)という骨が重なってできており、圧迫骨折を起こすと椎体がつぶれて背中や腰の痛みの原因になるのです。
圧迫骨折の場合、転んだりぶつけたりして起こるわけではないので、単なる腰痛や背中の痛みだと思っている人も多く、なかには痛みがなく骨折に気づかない人もいます。しかし、放っておくと、より強い痛みを感じたり、別の圧迫骨折を引き起こしたりする原因にもなりかねません。
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骨粗鬆症になりやすい人は定期的な検査&食事で予防を!
骨粗鬆症を防ぐには、定期的に骨密度の検査を受けて骨の状態をチェックしてもらいます。骨粗鬆症と診断されたら、骨吸収を抑える薬や骨形成を促す薬で治療します。
女性ホルモンの検査も受け、エストロゲンの減少が確認されたら、早めに骨粗鬆症対策を始めるのも効果的です。
更年期障害の治療に使われるホルモン補充療法は、骨粗鬆症の予防にも有効です。
筋肉が少ないやせ型の人、若い頃に月経不順が多かった人、過激なダイエットをしていた人、月経がたびたび止まったことがある人は、骨粗鬆症にかかりやすいタイプなので、とくに要注意です。
また、家系的に骨粗鬆症になりやすい人もいます。母親や祖母が骨粗鬆症にかかっている人は自分も気をつけるべきです。
骨を強くする食べ物を食べて、骨粗鬆症を予防しよう
また、骨を丈夫に保つには、食生活も重要です。骨をつくる材料となるカルシウム、ビタミンD、ビタミンKを多く含む食品を意識して摂るようにしましょう。
カルシウムは牛乳や乳製品、小魚などに、ビタミンDはさけ、さんま、まぐろ、干ししいたけ、しめじなどに、ビタミンKは納豆やほうれん草、小松菜、わかめ、ひじきなどに多く含まれています。