応募先企業の「好き・嫌い」を把握できているか?
ご自身の「好き・嫌い」が自覚できたら、応募先企業の「好き・嫌い」を見定めることも、よりクリアにできるようになります。
転職活動中、選考中にあなたがすべきことは、応募先企業の価値観、好みを徹底的に知る、感じとることです。企業サイトから、関連ニュースから。選考でお会いした方々から。可能であれば、それ以外の社員や関係する方々から。ロジカルな情報だけでなく、言語化できないフィーリングや印象についても、可能な限り感じてみることが大事です。
これらを通じて知った応募先企業の「好き・嫌い」と、あなたの「好き・嫌い」が、概ねオーバーラップしているでしょうか。
「好き・嫌い」が重なっているということは、縁があった際に、同社であなたが日々行う判断や行動についての判断基準が同期していることを意味します。これはあなたがストレスなく働ける重要なポイントであり、応募先企業がとても<しっくりくる><居心地がよい>ことを証明します。
逆にどんなにポジションが魅力的で、専門性やスキルが重なっている、年収などの条件がよいとしても、価値観、「好き・嫌い」が重なっていなければ、あなたが同社で違和感を感じることなく働くことは、おそらく難しいでしょう。
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あなたの「好き・嫌い」、応募先企業の「好き・嫌い」に、賛同者は多いか?
あなたの「好き・嫌い」と、応募先企業の「好き・嫌い」をチェックしました。ここでもうひとつ、ぜひトライいただきたいのが、あなた自身の「好き・嫌い」と、応募先企業の「好き・嫌い」が、世のなかからどう見られるか、想像、確認してみて欲しいのです。
あなたの「好き・嫌い」に、賛同者は多く現れそうでしょうか。どれくらいの多さでしょうか? あなたの「好き・嫌い」が多くの人たちの賛同を得るものであれば問題なし。堂々とその「好き・嫌い」を貫きましょう。
もし、万が一、あなたの「好き・嫌い」が、少なからぬ人たちを不快にしたり困らせたりするものであった場合は、「好き・嫌い」の中身の見直しと入れ替え戦が必要です。集団社会で生きているためには、仲間たちに受け入れてもらえる「好き・嫌い」であることは欠かせません。特にリーダーとしてご活躍されるみなさんであれば。公共性のある「好き・嫌い」の構築を、この機会にぜひ行ってください。
一方、応募先企業の「好き・嫌い」はどうでしょう? あなたが興味をお持ちなくらいですから、おそらく世のなかに賛同者も多くいらっしゃるものであるかと思います。
もし、万が一、その企業の「好き・嫌い」が社会からあまり受け入れられていなさそうであったとすれば、念のためもう一度、その場で自分の価値観を軸として、誇りを持って働ける場であるのかどうか、自分の心に問いかけてみましょう。
影響力を発揮し経営を牽引するリーダーたちの「好き・嫌い」とは、社会に対しての「好き・嫌い」も、会社・組織のあり方に対しての「好き・嫌い」も、働き方・生き方の部分での「好き・嫌い」についても、多くの人たちの共感や賛同を得るものです。
転職活動であなたの「好き・嫌い」力をぜひ検証していただき、次の場で自分らしく生き生きと働ける状況・状態を獲得できる確率を上げてください。
井上 和幸
株式会社 経営者JP
代表取締役社長・CEO