当時35歳だった友人Aさんの話です。Aさんは、1人目を不妊治療の末に授かりました。1人目の成長とともに2人目も欲しいなと思い夫に相談したところ、夫も同じ気持ちだったようで、再び不妊治療を頑張ろうということに。しかし、夫からは1人目を授かったときのような意欲はまったく感じられず、非協力的な夫に対してAさんは激怒! 無事に2人目を授かることはできたのでしょうか……。
不妊治療を共に頑張ろうと決意!
私の友人Aさんは26歳で結婚後、5年たっても子どもができず、不妊治療を始めて2年で1人目を授かることができました。初めての不妊治療は右も左もわからず不安だったものの、夫婦で協力して乗り越えたそうです。
1人目を出産して2年後、Aさんも35歳となり、そろそろ2人目が欲しいと思い夫に相談。すると夫は、「俺も2人目が欲しいなと思っていたよ」と話してくれました。2人で相談し、Aさんの年齢も考えてすぐに不妊治療を始めようということに。Aさんは「また不妊治療一緒に頑張ろうね」と声をかけると、夫も「1人目が無事にできたんだから次も大丈夫だよ」と励ましてくれ、2人目に向けてとてもいいスタートが切れたと思ったそう。
しかし、その話をした数日後、夫婦で産婦人科を受診する予定だったのに、夫は受診日を忘れて仕事の予定を入れていたのです。Aさんは仕事なら仕方がないと諦め、1人で産婦人科を受診。1人目をタイミング法と排卵誘発剤を使い授かったので、同じ方法での治療が決まりました。タイミング法とは、排卵日を予測し夫婦生活をおこなう方法であり、排卵遊発剤は、内服薬や注射剤を使い排卵を起こさせる方法とのことです。
Aさんは、無排卵周期症(むはいらんしゅうきしょう)であり、月経様の出血はあるのに排卵していなため卵巣の機能が徐々に衰え、赤ちゃんができにくくなります。そのため、妊娠を希望する際は強力な排卵誘発効果が期待できる注射剤を用いての治療が必要になるそうです。
卵胞の発育を促すためには、毎日自宅での注射が必須でした。他にも、食事に気を付けたんぱく質やビタミン、発酵食品を多くとり、食事ではなかなか補えない葉酸はサプリで摂取。Aさんは、2人目を授かるために一生懸命努力していたのです。
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目を疑う夫の行動で衝突!
ある日、タイミング法を試すため「来週の土曜日にしよう」と夫へ伝えると、夫は「あと10日後だね」と言いながらスケジュール帳にメモしていました。しかし、タイミング法を予定していた2日前に「土曜日、飲み会になった」と連絡が入ります。しかも、会社の飲み会ならまだしも、相手はしょっちゅう飲みに行っている夫の友人だったのです。
さらに夫は「土曜日は友人夫婦を家に招くから準備お願いね」とひと言。Aさんは一瞬耳を疑いました。しかし、その夫の友人夫婦はAさん夫婦の不妊治療の経緯も知っているので、「タイミングをとるのをやめてまで友人を招いて飲み会をするということは、きっと友人夫婦から大事な話があるのだろう」と、夫を深く問い詰めませんでした。
飲み会当日、Aさんはいら立ちを必死に抑えながら友人夫婦を招き入れました。あっという間に時間は過ぎ、飲み会も終盤に。しかし、いつもと変わらない雰囲気にAさんは違和感を覚え、「今日ってさ、何か大事な話があるんじゃないの?」と話題を切り出しました。しかし、友人夫婦は「え? 大事な話? 何もないよ」とまさかの返答が! 夫を見ると、ばつの悪そうな顔をして言い訳が始まりました。友人夫婦が目の前にいましたが、夫の言動に怒りを抑えきれず、Aさんは大号泣。夫は「ごめん」と謝るばかりだったそうです。