まるでたわしの博物館! 2年待ちの商品も
ご縁があり、先日和歌山県海南市にある『高田耕造商店』さんを訪ねてきました。
たわしの博物館??
壁一面に、たわしや手編みの鍋敷き、いつかは欲しい憧れの棕櫚ほうきなどずらりと並び、見ているだけでワクワク。
中には、ペット専用たわしや、もともと洋服のメーカーさんからの特注品として作り始めたという衣類用もありました。衣類を傷つけないようやさしくたわしを当てれば、ほこりやペットの毛が取れるそう。
長い取手がついた体用の棕櫚たわしもが気になりましたが、なんと2年待ち……。
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「たわし枕」に「たわしスリッパ」…アイデアグッズも
アイデアグッズもありました。
これはたわし枕。なんとも愛嬌があるデザインです。夏場は頭が蒸れなくて良さそう。
たわしスリッパ。足の裏が程よく刺激されてとっても気持ちがいい!
併設した工房も見学させてもらいました。なかなか採取できなくなってきたという棕櫚。
たわしは全て職人さんの手作業で行われています。均等に切り揃え、芯になる針金に指先の感覚だけで調整し棒状にまとめていきます。
くるくる巻きあげて出来上がり。気持ちいいくらい、均一に揃っています。
天井には、かわいらしい棕櫚のハエ叩き。昔は一家に一つは当たり前だったそう。
部屋にこんなのぶら下がってたらかわいいなぁと思ってたのに、買い忘れてしまいました。
コシが強く耐久性に優れている棕櫚は、昔は和歌山の重要な農産物でしたが、海外からの輸入品が多くなり、だんだんと棕櫚の農家さんが減っていきました。
そんな中で高田さんは、育成プロジェクトを立ち上げ山に入り、長い年月をかけて栽培しているそうです。
職人さんが一つ一つ丁寧に手間暇かけて作る昔ながらのたわし。いざ暮らしに取り入れてみると、たわしの良さを再確認し、素朴な佇まいに愛おしさを感じています。
日々のお掃除にぜひ、参考にしてみてくださいね。
青木沙織里
あおき・さをり。カフェ巡りとあんこが大好き。19歳よりモデルを始め「nonno」などの雑誌、CM等を中心に活動。30代から「いきいき(現・ハルメク)」のモデルに。バッグ製作も行う。趣味はキックボクシング、ピラティス、陶芸など。グレイヘア育成中。インスタグラムは@blue_record365
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