年末の大掃除はいつまでにやればいい?
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では年末の大掃除はいつまでにやるのがベストでしょうか?大掃除のタイミングを考えるときのポイントを解説します。
できるだけ早めにやるとゴミ出しができてすっきり
大掃除は、できるだけ早めにやるのがおすすめです。本格的に慌ただしくなってくる前の11月頃に行うと時間的にも余裕を持てるでしょう。エビデンスがあるわけではありませんが、大掃除は早ければ早いほど開運につながるともいわれています。
また、早めに掃除をした方がいいのは、ゴミ出しも理由です。年末年始はゴミ捨ての日も変わります。早めに掃除をしておかないと、不用品や掃除で出たゴミに囲まれて新年を迎えなければいけなくなってしまうかもしれません。
すっきりした部屋で気持ちよく年を越すためにも、大掃除は早めに行いましょう。
12月13日の煤払いの日に行うのもおすすめ
12月に入ってから行うのであれば、大掃除のルーツである煤払いをする日「12月13日」に行うのもおすすめです。
12月13日は「鬼宿日」といって、婚礼以外はすべて吉といわれる吉日です。正月の準備を始めるのにふさわしい日とされ、古くから「煤払い」や「松迎え(正月飾りのための松を山から伐ってくること)」などが行われてきました。
縁起の良い日を選びたい場合は、この日に大掃除をするといいかもしれません。
遅くとも28日までに行う
12月29日〜31日の大掃除は縁起が悪いといわれているため、縁起が気になる場合は、28日までには行うといいでしょう。
忙しくてどうしても大掃除が後回しになってしまう人は、あらかじめ大掃除のスケジュールを立てておくのもおすすめです。
とはいえ、縁起にこだわりすぎてストレスを溜めてしまうのはNG。状況次第ではどうしても大掃除が遅くなってしまうこともあるものです。そんなときは、気にしすぎず仕方ないと割り切ることも大切です。
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掃除以外にも!大晦日や元旦にやってはいけないこと
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大晦日や元旦にやってはいけないことは、掃除以外にもたくさんあります。ここから詳しく見ていきましょう。
早く寝る
大晦日は、寝ずに元日に新年を司る歳神様をお迎えするという習わしがあります。これは歳神様に仕えることで、生命力が更生されると考えられていたためです。
このことから、「大晦日に早く寝てしまうと髪やシワが増える」という言い伝えがあります。
家長(家の代表者)が大晦日〜元旦の朝にかけて、神社にこもって歳神様をお迎えする儀式を「年籠り(としごもり)」といい、これが初詣の起源だと考えられています。
餅つき
大晦日についた餅は「一夜餅」といわれ、お葬式と同じ一夜飾りになるため避けた方がいいとされています。
29日も「苦餅=苦持ち」になるため縁起が悪いです。ただし、29を「ふく」と読み、12月29日に餅つきをして「福餅」として飾る地域もあるといいます。
洗濯
水の神様をお休みさせるため、掃除と同じく洗濯も避けるべきといわれています。
また、お正月は来客が多い時期であり、お客様に洗濯物を見せることになるため避けた方がいいとされています。
料理(刃物を使う・煮炊き・四足の肉を食べる)
お正月は「縁を切る」を連想させることから、刃物を使うのは避けた方がいいといわれています。また、火の神様にお休みしてもらうために煮炊きも控えます。
この他、四足(4本の足で歩く豚、牛、馬などの動物)の肉を食べることも避けた方がいいといわれます。おせち料理はもともと歳神様へのお供え物であり、おせち料理にも四足の肉は入っていませんでしたが、近年では気にしない人も多いようです。
お正月飾りのタブーも!
お正月飾りは単なる飾りつけではなく、もともとは歳神様をお迎えするために用意していたものです。それぞれ以下のような役割があります。
門松……歳神様が来訪するための依代(よりしろ)
しめ飾り……歳神様をお迎えするための清らかな場所であることを示し、安心して歳神様に来てもらうためのもの
鏡餅……歳神様へのお供え物
歳神様をお迎えするために飾るお正月飾りにもタブーがあり、飾ってはいけない日、鏡餅を飾る場所や時期には注意が必要です。地域による違いもあるため、自分が暮らす地域の習わしを確かめてみましょう。