セントポーリアという植物をご存じでしょうか? 室内の彩りとしてよく育てられ、室内花の女王とも呼ばれる植物です。現在でも品種改良が盛んで多くの品種が存在するため、花姿もさまざま。成長の仕方も品種によって異なるので、自分の好みに合うものを探す楽しみもあります。この記事では、たくさんの魅力をもつセントポーリアの基本情報から育て方まで、詳しくご紹介します。
セントポーリアの基本情報
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植物名:セントポーリア
学名:Saintpaulia
英名:African violet
和名:アフリカスミレ
その他の名前:アフリカンバイオレット
科名:イワタバコ科
属名:アフリカスミレ属(セントポーリア属)
原産地:熱帯アフリカ東部の山岳地帯
分類:多年草
セントポーリアは、和名をアフリカスミレといいます。イワタバコ科 アフリカスミレ属(セントポーリア属、Saintpaulia 属)の植物で、園芸分類では草花になります。原産地は熱帯アフリカ東部にある山岳地帯です。
耐寒性、耐暑性はどちらもあまりなく、過酷な気温には弱い植物ですが、人が心地よく過ごせる温度であれば、弱い光でも通年元気に育ちます。常緑性で比較的開花期は長く、鉢植えの場合は室内のみで栽培することができる特性から、前述の通り“室内花の女王”と呼ばれています。
茎が短い「ロゼット型」と、茎が這うように伸びて横に広がって育つ「トレイル型」があります。園芸品種ではセントポーリア・イオナンタやセントポーリア・コンフューサなど、ロゼット型を中心に品種改良されてきました。
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セントポーリアの花や葉の特徴
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園芸分類:草花
開花時期:9~6月
草丈:3~15cm
耐寒性:弱い
耐暑性:弱い
花色:白、赤、ピンク、青、紫、複色など
セントポーリアの園芸品種は無数に存在し、花の形や色、葉の形は非常に多様です。花形には大輪のものや、八重咲き、花びらがフリル状のものなどもあり、花色は単色のほか、濃淡のグラデーション、花びらのエッジ部分が白くなるもの、斑入りなどもあります。
人工照明の光でも十分に育つので、室内にワーディアンケースを置き、照明器具を設置して栽培することもできます。
開花時期は盛夏を除く通年で、非常に長い期間花を楽しむことが可能です。品種改良により、さらに花が落ちにくく長く楽しめるようになっています。