2023年12月、「ウェスティンホテル東京」が大規模な改装を経て再オープンを果たした。
1994年の開業から今年で30周年。元のオーセンティックな西洋の様式美を継承しながら、恵比寿の土地がもつ歴史に着想を得たデザインを取り入れることで“モダンヘリテージ”を表現している。
変わったのは、レセプションに全客室、クラブラウンジ、ロビー、1階のレストラン、最上階のバーなど。滞在で感じたその変化をお届けする。
いまや憧れのバブル期に設計された「ウェスティンホテル東京」。ロビーにそびえ立つパルテノン神殿のような大理石の柱は、ここを訪れる大人たちにいつも優雅な時間を与えてくれたもの。
長年親しんだホテルが大改装と聞けば、オーセンティックさがどうなるか気になったが、石柱や螺旋階段、エレベーターは重厚なままで重畳。
チェックインのために向かったレセプションは、背景の緑がより映えるようにカウンターにベージュの石を、配しナチュラルな印象に変わっていた。
床は開業時から続く黒御影石のタイルだ。
白とベージュを基調に、全客室が以前より明るい印象へと生まれ変わった。ホテルが誇る深く安らぐ眠りに誘う「ヘブンリーベッド」はそのまま。
そして、クラブラウンジ「ウェスティンクラブ」の刷新も予想を上回るものだった。
ラウンジは、以前は17階だったが現在は22階。かつて夜景の名所として重宝されたフレンチ『ビクターズ』の場所へと移動した。
広さは倍以上となり、内装はヨーロピアンクラシックから白を基調にしたモダンで爽やかな造りに。グリーンが多く置かれた広々とした空間は、いかにも仕事が捗りそうだ。
そこでのアフタヌーンティーの際にスタッフの方に教えてもらったのは「あの席が一番プロポーズが多かったんですよ」という窓辺の特等席。
何組もが未来を誓った席はご利益があるかも!?カップルで宿泊する際には、ぜひ座ってほしい。
もうひとつ大変身を遂げたのがスカイバー『エスカリエ』。ここは2024年度版“最強の2軒目”と言いたいほど、夜景とお洒落空間がそろう。
「今日から付き合う?」といった台詞が生まれそうな窓際のカップルシートがけしからん(とも言いたくなる)。
初々しさを取り戻すべく夫をここに誘いたいが、「ルイナール」も含むフリーフローに女友達を誘い喋り倒すのも最高のはずで、帰りはタクシー必須。両方試そう。
生まれ変わった「ウェスティンホテル東京」は、想像以上に艶やかな遊び場だった。
新たに誕生したペストリーショップ。手土産にも重宝しそうなスイーツが並んでいる。
モンブランシューを買って、帰路に夜遊びできそうな日程をチェックした。
■施設概要
施設名:ウェスティンホテル東京
住所:目黒区三田1-4-1
TEL:03-5423-7000
料金:1泊¥82,225~
部屋数:445室