在宅医療…今後はいかに教育制度を提供できるかが重要に

10年ほど前から「人間を総合的に診る」という観点では終末期医療との類似点のある、総合診療科のスキルが学べる医療機関が各地に登場しました。病院の総合診療科でトレーニングを受けた40歳前後の医師が、やっと私たちのグループにも入ってくるようになりました。

そうした医師はとてもバランスがよく、さまざまな側面を考慮したうえで医療を提供できます。若い頃にさまざまな分野で経験を積むのはとてもいいことだと、つくづく思わされます。

また、在宅医療の教育機会を提供することは今後、私たちの役目になるでしょう。マンパワーの確保や、洗練された教育の仕組みづくりなど課題は山積みですが、実現に向けた取り組みを現在進めています。

野末 睦
医師、医療法人 あい友会  理事長