残すべき服がわかる「2つの問いかけ」
手放す服をリストアップするために、「2つの問いかけで、“捨てる決心”をつけましょう」と大沢さん。
1.この先、自分はどんなおしゃれがしたいか?
上品で若々しく見せたい、明るい色を着こなしたいなど、まずは自分がなりたいイメージやおしゃれの方向性を想像しましょう、と大沢早苗さん。「そうすれば自然とどんな服を求めているのかが認識できて、残すべき服の目安がわかります」
左/イメージに合った若々しく見える明るい色の服、右/なりたいイメージとはズレがある、なんだか沈んで見える服
2.お金を出して、もう一度同じ服を買いたいか?
セールで安かったからなどで買った服は、結局たんすの肥やしになりがち。今着ていない服は、「お金を出してまた買いたいか」という視点で見直しましょう。
人にすすめられて買った服や、セールの勢いで買って着ていない服
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服を手放しやすくなる「7つの捨て基準」
“捨てる決心”がついたら、実際に捨てる服を選んでいきます。7つの基準で見ていきましょう。
捨て基準1:サイズが小さい、体の線が出る服は手放す
おなかや二の腕など、体の線が出過ぎるとだらしなく見えることも
お腹や二の腕に線が入る服は、全体的にもっさりと見えます。「サイズが合っていない服を着ると残念な印象に。服が入るからといって“サイズが合っている”わけではありません。体の線が出る、下着のラインが見える服は思い切って手放しましょう」と大沢さん。
捨て基準2:ダメージのある服は手放す
よく見ると、襟元はカビだらけ
カビやシミ、色あせ…着るとくたびれた印象に
「ブランド品だから捨てられない」という杉元さん。それに対して大沢さんは「おしゃれで一番のキモは清潔感です。どんなに素敵なデザインでも、カビやシミがある服を着るとくたびれて見えます。高価なブランドモノや仕立てがいい服でも、色あせや生地の劣化があるならお別れどきです」
捨て基準3:3年間袖を通していない服は手放す
昔のスーツや子どもの卒園式などで着た服
体型や生活が変わり、着なくなった服は卒業!
「3年間着ていない服は、99%これからも着ない服。『痩せたら』と思っていても、実際に痩せたら昔の服を引っ張り出すのではなく“今の私”に合う新しい服を選ぶはず」と大沢さん。スーツなど思い出が詰まって捨てられないときは、思い出ボックスを作り、そこに一定期間保管する手も。
捨て基準4:「ラクでつい手に取る服」は手放す
左/お腹まわりが目立たず、今の自分を素敵に見せる服、右/お腹が隠せてラクでつい手に取ってしまう無難な服
外に出たくなる!素敵に見える服、元気になれる服を残す
「50代以降は着ていてラクな服を選びがちですが、それだけだと老け見えすることも。惰性の服選びはやめて、元気をくれる服か、友人とのランチに着て行きたいか、という視点で服を残しましょう」と大沢さん。
「いつもはお腹をカバーしてくれるチュニックがほとんど」と話す杉元さんも、明るい色を選べばウエスト丈でも一気に若々しい印象に。「体の線を拾わないデザインならぐんとスタイルよく見えます」
捨て基準5:インパクトの強い服、若作りして見える服は手放す
一度着たら飽きるようなデザインの服も手放す候補。レースやリボンなどのあしらいが大きすぎると子どもっぽい印象に。「主張が強い服、肩パッドが入った服も若作りに見えます。着回しも難しいので、卒業しましょう」と大沢さん。
捨て基準6:似たようなデザインの服は数を絞る
「白とレースの組み合わせに目がなくて……」と杉元さん。数えたら同じようなトップスが数十枚ありました。
「たくさん所有していてもたんすの肥やしになってしまいます。カットソーは3枚まで、と数を絞りましょう」と大沢さん。
捨て基準7:普段パンツ派ならスカートは3枚と決める
たまにしか着ない服は数を絞ると手放しやすくなります。「パンツ派ならスカートはデザインが異なるものを3枚。特別なお出掛け服は2着までと、数を決めることが大切です。その数を保つことを意識しましょう」