住宅ローンを組む際の大切なポイント4つ
住宅ローンを組む際に大切なポイントは、マイホームにかかる収支を把握して無理のない返済プランを立てることです。金融機関から借りられる金額=返済できる金額とは限りません。まずは自身の家計状況や今後のライフイベントにいくら必要なのかを、きちんと把握しておきましょう。
住宅ローンを組む際に大切なポイントを3つ紹介します。
借入限度額は必ず返せる額ではない
金融機関から借りられる金額は、返済できる金額と大きな差がある点に注意しておきましょう。年収550万円の人が住宅ローンで借入できる金額は約5,000万円ですが、5,000万円借りたなら毎月約15万円返済していく必要があります。
年収550万円の人が無理なく返済できる住宅ローンの目安は、年収の5倍以下である2,750万円です。家計状況とライフプランを踏まえて、きちんと返済できるよう計画を立てることが大切です。
平均的な生活費を割り出して予算を組む
無理なく住宅ローンを組むためには、生活費をきちんと把握しておくことが重要です。マイホームの購入にはいくら支出があり、手元にどの程度残せるのかを計算してみましょう。
住宅ローンの理想的な返済負担率は手取り給与の20%です。仮に共働きの夫婦で手取り50万円であれば、毎月の理想的な返済額は10万円となります。
総務省統計局の家計調査報告(2022年1月分)によると、2人以上の世帯の消費支出は、1世帯当たり28万7,801円でした。この消費支出約29万円と住宅ローンの10万円を合わせると、39万円の支出になります。想定される支出だといくら貯金が可能であり、今後のライフイベントにいくら必要なのかを確認しましょう。
他のローンを減らしてから住宅ローンを組む
住宅ローンの理想的な返済負担率は手取り給与の20%といわれますが、この数値は住宅ローンだけでなく他のローンも含まれます。そのため、車のローンや奨学金の返済など、合算して20%以下にするのが理想です。
また、住宅以外のローンや借金があると、住宅ローンで借りられる限度額が減ってしまいます。他のローンを返済してから住宅ローンを組むのもひとつの手です。
住宅ローンは老後に残らない組み方を
住宅ローンの返済は老後に残さないように組むことで、定年退職後も安心して生活できます。30歳で住宅ローンを組む場合は、35年ローンを組むと定年の65歳で住宅ローンを返済できます。
しかし、無理に老後に残らない組み方をする必要はありません。たとえば40歳で住宅ローンを組む場合、月々の返済額を多めに設定して25年間の住宅ローンを組むより、月々の返済額に余裕を持って定年後も返済が続けられるような仕組みをつくりましょう。
(広告の後にも続きます)
住宅ローンの審査に落ちた場合の対策
住宅ローンの審査に落ちた場合、借入金額を下げたり、収入合算・ペアローンを利用する方法があります。また金融機関によって借入可能額が異なる場合もあるため、金融機関を変えてみるのもひとつの方法です。
ここでは、住宅ローンの審査に落ちた場合の対策方法を3つご紹介します。
借入金額を下げる
住宅ローンの審査に落ちた場合は、借入金額を下げるのが最も一般的な対策方法です。借入限度額の上限ギリギリだと、審査も厳しくなります。期間を改め、頭金が貯まるまで待つのもよいでしょう。
収入合算・ペアローンを利用する
配偶者がいる場合は、収入合算やペアローンを利用するとよいでしょう。「2人でローンを返していこう」という考えの夫婦も多いため、ペアローンを利用する人は多いのです。
また配偶者の年収を足すことで、借入可能額が増えるのもメリットです。収入合算やペアローンは親子でも組めます。
金融機関を変える
金融機関を変えるのもひとつの方法です。金融機関によって借入可能額が変わる場合もあるため、他の金融機関では住宅ローンの審査に通る可能性があります。しかし、一度審査で落ちている場合は、他の金融機関でも審査に落ちる可能性が高いため注意しましょう。