2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介し ます。

エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。

山あり谷ありの数カ月を経て、家から自転車で30分の場所にある介護施設が受け入れてくれることに。しかし、要介護度の調査結果が出てから入所ということで、いつまたお父さんの発作が起きないかと、エェコさんは不安で胸が押しつぶされそうでした。ようやく年が明け、リハビリ院までお父さんの経過を聞きに行った際、医師からもう回復は望めないと言われました。心のどこかで、リハビリすれば良くなると淡い期待をしていたエェコさんは号泣してしまいます。要介護度は4となり、その後に入所日とお父さんの住居の引き払い日が決定。ところが、娘がPCR検査で陽性となり、当時は新型コロナが5類になる前の話で外出禁止期間があったことで、エェコさんも自宅待機を余儀なくされることに。お父さんの入所手続きは援護課の担当者がしてくれるそうですが、問題はお父さんの団地の退居。団地の管理事務所に問い合わせると、「ケースワーカーは退去の手続き不可」とのこと。そんなとき、管理事務所の担当者さんに引き留められました。なんと、お父さんの緊急連絡先にエェコさんの叔母さんが登録済みのため、解約手続きを依頼できることに。これで9万円の支払いを回避できたのです。

「自分らしい」とは?

娘の新型コロナウイルス発症後、夫と息子も相次いで陽性に。そのためエェコさんは、元気なのに1カ月外に出られずじまい。その間にもお父さんの入所手続きは、ソーシャルワーカーさんのおかげで順調に完了したのです。数日後、施設から送られてきた書類に「リビングウィル」という文字が……!?



















しばらくして、施設から書類が送られてきました。内容は「リビングウィル」というもの。これってつまり……? 私にはある予感がありました。

書類を見ると、「最期をどうするか」決めるための内容でした……。父はもう判断できないため、これを決めるのは私。そう思った途端、「ついに……」というやるせない気持ちでいっぱいに。

それは、段階ごとに延命措置の有無を選択するものでした。どれに〇を付ければいいのかわからない私。しかし、かつて父が「自然に死なせてくれ」と言っていたのを思い出したのです。

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その昔、自分の母親が胃ろうという胃にチューブを入れる延命措置をしていた姿がつらかったというお父さん。その気持ちはわかるものの、一方でお父さんの際に何も治療しないでいいのか迷うエェコさん。いずれ決断のときはやってきます。これはきっと、人生において多くの人が対面する重大な選択ですよね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/エェコ
2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。