3.こんなサインは要注意!キッチンリフォームが必要な兆候
ここまで「キッチンリフォームのタイミングは10〜20年」だとお伝えしてきましたが、使用頻度や使い方などにより不具合がでるタイミングはそれぞれです。
具体的にどのようなときに検討すべきなのか、5つの兆候をお伝えします。
水漏れ、排水口の詰まり
キッチンの水漏れや排水口の詰まりはさまざまな要因で起こり、「掃除や軽微な修理で済む状態」と「リフォームが必要な状態」の2つに分かれます。
【掃除や軽微な修理で済む状態】
シンク下の給水管または排水管からの水漏れしている
シンクの水が流れにくい
水栓周辺から水漏れしている
給排水管の水漏れの多くは、継ぎ目のゴムパッキンの劣化やナットのゆるみが原因です。
リフォームまでせずとも、部品交換のみ行えば修理費用は数千円〜数万円で済むでしょう。
シンクの流水不良は汚れによるものが多く、パイプクリーナーや重曹を使って自分で解消できる場合がほとんどです。頑固な汚れも水道業者への依頼で解消できるでしょう。
また水栓の劣化が原因の水漏れは、水栓のみを部分的に交換すれば直ります。
一方で、リフォームが必要になるのは次のような状態です。
【リフォームが必要な状態】
食洗機下が水漏れしている
排水口を掃除しても異臭がする、排水が遅い
食洗機からの水漏れは、給排水ホースやゴムパッキンの劣化、または老朽化が考えられます。耐用年数が近づいているのなら、食洗機ごとの交換が必要です。
また、排水口を掃除しても異臭がしたり排水が遅かったりするときには、給排水管が劣化している可能性があるため、交換と同時にリフォームを検討したほうが良いでしょう。
ガスコンロの火力が弱い、換気が悪い
ガスコンロやIHヒーター、レンジフードの不調や故障はとてもわかりやすく、火力が弱かったり温度調節ができなくなったり、異音がしたりします。
作動不良ではなくとも、ガスコンロとIHヒーターのガラストップにヒビが入ったときも交換を検討したほうが良いでしょう。
収納スペース不足、動線が悪い
使いやすいキッチンは人それぞれです。
どれだけショールームでイメージしたりSNSを参考したりしても、実際に使ってみて収納スペースの少なさや動線の悪さなどを感じることは少なくありません。
キッチンは1日に何度も使う場所なので、使いづらさを感じているのならリフォームを検討しましょう。
キッチン設備の老朽化 (サビ、汚れ、破損など)
システムキッチン本体の耐用年数はほかと比べて長く、老朽化しても扉や天板のサビ、汚れ、破損など見た目の問題で、機器のように使えない状態になることはまずありません。
「まだ使えるから」と交換を躊躇するかもしれませんが、キッチンは口に入れるものを扱う場所です。衛生面の観点からも、早めにリフォームしたほうが良いでしょう。
ライフスタイルの変化 (家族構成、調理の頻度など)
ライフスタイルが変わったときも、リフォームに最適のタイミングと言えます。
同居や子の巣立ちなどで世帯人数が変わると、調理の頻度や扱う食品や食器類の量も変わるからです。
たとえばキッチンを使う時間や人数が増えたのなら、広いキッチンにしてカップボードのサイズを大きくしたりパントリーを設置したりして収納量を増やせば、より使いやすくなります。逆に使う時間や人数が減ったのなら、コンパクトなキッチンに交換すればリビング・ダイニングを広く確保し、ゆったりと過ごせるでしょう。
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4.キッチンリフォームを検討するなら知っておきたい注意点・ポイント
最後に、キッチンリフォームで知っておきたい注意点とポイントを説明しますので、しっかりと目を通して、後悔のないリフォームを行いましょう。
ほかの水まわり設備の交換時期も把握しておく
2章の『使用年数数ごとのタイミング』内でお伝えしたように、水まわり設備は1か所ずつ交換するよりも、複数箇所をリフォームしたほうが、現場管理費が一回に抑えられるなどの理由から、費用を抑えられます。
リフォーム時期の目安は浴室と洗面台が15〜20年、トイレは10年前後なので、タイミングを合わせて同時に交換しましょう。
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キッチンリフォームで必要な予算を知っておく
リフォーム会社から見積書をもらったときに慌てないためにも、どのくらいの費用がかかるのか、相場を知っておきましょう。
リフォーム費用の平均額は96万円ですが、実際の費用幅は60〜400万円ととても広くなっています。キッチン本体のグレードやオプション類、移動の有無によって費用に大きな差が出ますので、自分が希望する内容ならばどのくらいかかりそうなのかを、下記記事を参考に考えてみてください。
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交換のみかレイアウトも変更するか、プランを考える
キッチンリフォームといえば本体の交換を思い浮かべるかもしれませんが、交換時に移動ができるケースもあります。
たとえば壁に面しているキッチンをリビングに向く対面キッチンに変更したり、キッチンを移動したりして、室内の印象をがらっと変えることも可能です。
せっかくキッチンを交換するのなら、レイアウトも変えて使いやすさにこだわってみるのもいいかもしれません。
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ただしキッチンの移動ができるのは、配管類を移動できる場合のみです。
マンションではとくに移動が難しかったり、移動距離に制限がでることがあります。移動や配置変えを希望する場合は、まずリフォーム会社に可能かどうかを相談しましょう。
【事例付き】マンションのキッチンリフォームの費用相場・注意点
キッチンリフォームが得意な会社に依頼する
キッチンリフォームは、ガス・電気・水道とあらゆる専門工事が伴います。特にレイアウト変更を伴うリフォームは排水管類にも触れるため、キッチンリフォームの施工に慣れた業者でなければ、施工後に水漏れが起こるリスクもあります。
安心して依頼するためにも、キッチンリフォームは実績が多く、キッチンを得意とする会社に依頼しましょう。プロの目線で、使いやすい配置や自宅の間取りに合わせたレイアウトの提案もしてくれます。
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