唯一無二の個性を持ち、価値あるストーリーを紡ぐホテルコレクションとして知られる「アンバウンド コレクション by Hyatt」。
その東京初となる「ホテル虎ノ門ヒルズ」のトップスイートを訪れたのは、最新アルバムの発売を来月に控えたKing & Princeのふたり。
2024年、新たに経営者としての顔も加わった永瀬 廉さんと髙橋海人さん。彼らが見据えるグループの未来と、待望の新作アルバムについて聞いた。
新生“キンプリ”始動から1年半。ふたりを走らせる使命感とファンへの熱き想いとは?
「アンバウンド コレクション by Hyatt」として、昨年12月に東京初進出を果たした「ホテル虎ノ門ヒルズ」。
160平米のメゾネットスタイルのトップスイートで行われたシューティングは、タイムレスでミニマルな空間とふたりの美しさがシンクロし、東京の“最旬”を体現するにふさわしい内容になった。
2023年、新体制スタート直後に本誌に初登場して以来、約1年半ぶりの出演となったKing & Princeの永瀬 廉さんと髙橋海人さん。
その活躍ぶりはもはや説明不要。グループでもソロでも、躍進し続けている。
「2024年、廉のあの“おいっすー”は最強だった」(髙橋さん)
そこでインタビューはまず、今号の特集テーマでもある「2024年、最強の新店」に絡めて、この1年の“ふたりの最強エピソード”から聞いてみた。
永瀬:やっぱり「WE ARE!」ライブの時かな(※永瀬さんは体調不良で公演を欠席)。
舞台に立てない申し訳ない気持ちと悔しさの中、海人ひとりでの「koi-wazurai」を後から観た時は、ぐっときた。あれは最強だったと思う。すごく温かい気持ちになった、勝手に。
髙橋:連絡はとっていたけど、その後帰ってきて最初に顔を会わせた時の廉の第一声が「おいっすー」だったんですよ。いつもどおりではあるんだけど、ちょっと照れた感じもあって。
僕はそれになんかほっこりした(笑)。ほぼ毎日会ってるから、2〜3週間会わないだけでも、不思議な感じで。
永瀬:たくさん迷惑かけて、代理で立ってくれた仕事もあったから、“ごめん”と“ありがとう”しかないんだけど、なんかいろいろな感情が込み上げて、「おいっすー」になっちゃった。
髙橋:わかる。なるよね。あの「おいっすー」は最強だった。やっぱ、廉だわーって嬉しくなったもん。
そんな“いい話”が出たタイミングで、ふたりの前に並べられたご馳走。
スタッフから食べてOKのゴーサインが出るや、「いっただき、まーーーす!」 と、テーブルの前に並べられた料理に飛びつく永瀬さんと髙橋さん。
シューティングでのぐっと大人びた表情からは一転、そこにいるのはお腹を空かせた子犬のように無邪気なふたりだ。
「会社設立はキンプリを守り抜くため。ファンの期待に応えたい」(永瀬さん)
ふたりがいちばん最初に手を伸ばしたのは、「桃と生ハムのブッラータ」。
その理由を尋ねてみると、「目の前にあったから」(永瀬さん)、「前菜、メイン、デザートの順でコース仕立てで食べようと思ったから」(髙橋さん)と、アプローチの理由はまるで違う。それでも“求めるのものが同じ”になるのは、やはり相性がいいのだろう。
今年、ふたりは新会社「King & Prince株式会社」を設立。共同で代表取締役社長を務めている。
「これまでのキンプリの曲の存在自体を守りたいし、新しい自分たちもみんなに伝えていきたい。応援してくれる人をもっともっと楽しませたい。そういう気持ちが原動力になった」と髙橋さん。
その言葉どおり、ふたりが会社の信念として掲げるのは“ファンファースト”だ。
永瀬:みんなが喜んでくれる企画をどんどんやりたい。そのために(会社設立で)動きやすくなった、というのは大きい。
もちろん、責任も増えたし大変なことはいっぱいあるけど、そのぶん、俺らってかなり恵まれた場所にいたんだな、って思うことも多くて。周りの人たちへの感謝はより強くなりました。
髙橋:自分たちの人生が変わる出来事だったのは間違いない。日々、社長っていうのはこんなにも大変なんだ、と実感してます。世の中の全社長を尊敬するくらい(笑)。
会社を軌道に乗せることは、ただでさえ簡単ではない。
どんなに相性のいいふたりでも時にぶつかることもあるのでは?ましてやトップがふたりとなれば、意見が割れた時にむしろ大変なのでは?
そんな質問をぶつけると、「ぶつかるって、ほぼないね。アーティストとしての話し合いだけでなく、ふたりで向き合う時間は確実に増えたし、コミュニケーションは取れてます」と髙橋さんが言えば、
「むしろ俺らはラッキーだよね。普通なら起業する時ってひとりだし、きっと孤独を感じたりするんだろうけど、俺らはふたり。大変なことを一緒に乗り越えられる。その強みっていうのは絶対あると思う」と、完全否定。
バディとして“最強”っぷりを見せつけられた。
そんな永瀬さんと髙橋さんにとって激動の1年となった2024年。集大成とも言うべき仕事が来月発売されるKing & Princeの6枚目となるオリジナルアルバム『Re:ERA』だ。
収録された全16曲を通じてひとつの物語を描き、各曲に全16体のキャラクターを設定。そのイメージビジュアルは髙橋さんがすべて書き下ろした。
髙橋:ビジュアル作りは全然苦労なく、スラスラと湧き出るイメージを描きました。廉に見せて“いいじゃん”って言われると、廉がいいって言うならいいか、って。
全キャラ、永瀬 廉のOKをもらってます。ダメ出しされたものはひとつもない(笑)。でも信用してくれたから、ここまで自由にできたんだと思う。
また、聞く人がより音楽を楽しめるようにと、三浦大知、SKY-HI、緑黄色社会といったビッグネームとも多数コラボ。
楽曲にさらなる付加価値を加え、エンターテインメント性たっぷりの1枚に仕上がっている。
永瀬:楽曲もいろんなアーティストの方々が素敵なものを提案してくださって。そこに“らしさ”を落とし込んで、俺らっぽく仕上げられたと思います。
髙橋:ジャンルも普段背負っているカルチャーみたいなものも違うからこそ、みなさんから養分みたいにたくさんいろいろなことを吸収できた。間違いなく、King & Princeの幅が広がったね。
数字も大事だけど、納得できるクオリティで完成できたことにすごく達成感があります。
「キンプリの正解は僕と廉が“楽しいもの”でありたい」(髙橋さん)
髙橋さんから出た“数字”という言葉に、深く頷く永瀬さん。ふたりの肩にこれまで以上に責任がのしかかっているのが垣間見える。
髙橋:数字はすごい気にしますよ。それは昔とは違う変化かもしれない。
永瀬:ファンのみなさんのおかげで、シングルはデビューから15作連続1位という記録を持たせてもらってる。それを途切れないようにする努力は、当たり前だよね。
何かを作る時は、ファンのみんなに喜んでもらいたい。いつだってそれが最初に頭にある。今回のアルバムは特典も本当に考えて考え抜いたから、手に取ってくれたらシンプルに感動してくれるんじゃないかな。
髙橋:いままで以上に僕たちの“ハンドメイド感”たっぷりのアルバムになったと言えると思う。早くみんなに聞いてもらって、じっくり楽しんでもらいたい。
ファンが心待ちにするKing & Princeからの少し早いクリスマスギフトは、大きな反響を呼ぶだろう。
そしてふたりの多忙な日々はまだまだ続く。年末年始の歌番組ラッシュに、ライブツアー、“ファンに喜んでもらいたい”その一心で走り抜ける。
最後に、これからの未来、どんなふたりになっていたい?と聞いてみた。
髙橋:僕はいろいろなものに流されないでいたい。いまの世の中って、誰もが意見を発信できるじゃないですか。それ自体は悪いことじゃないけど、正解なんてないことでも無理に正解を求めようとする傾向が強いようにも感じていて……。
周りやファンが求めるアイドル像を忠実に守るのが本来のアイドルなのかもしれないけれど、King & Princeの正解は“僕と廉が楽しいもの”って思っていたい。
自分たちの“楽しい”をいっぱい集めて、真っすぐに共有する。そんな、めっちゃハッピーな世界は作りたいと思っています。
永瀬:僕はもう、「やっと会社落ち着きました」って言いたいです。で、社員旅行の話とかできるようになっていたり。福利厚生、最近覚えた言葉だから(笑)。
ド派手に海外、とかではなくて、コテージ1棟借りてバーベキューして温泉入ってのんびりして。そんなことができたらいいな。
アイドルとして、アーティストとして、そして社長として。ふたりはこれからも“最強”を更新し続ける。
■プロフィール
King & Prince 2015年に結成され、2018年CDデビュー。2023年から永瀬 廉、髙橋海人の現体制に。それぞれドラマやバラエティなどソロでも活躍。King & Princeとして6周年を迎えた今年の5月には、63曲をサブスク解禁するなど、ファンファーストを加速。12月11日にはオリジナルアルバム『Re:ERA』の発売を控える
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