(2)必要書類の準備

定款認証当日に提出する書類を事前に準備します。不備があると手続きが進まないため、次の必要書類リストを確認しましょう。

【必要書類一覧】

1.定款(紙または電子データ)

・電子定款の場合、PDF形式で作成し電子署名を行います。

・紙定款の場合、収入印紙(4万円)を貼付しましょう。

2.発起人全員の印鑑証明書

・発行日から3ヵ月以内のものを用意します。

3.発起人の実印

・定款(代理人に依頼する場合は委任状)に実印の押印が必要です。

4.認証手数料(現金またはクレジットカード)

・一般的に1万5,000円~5万円前後です。資本金の額に基づいて変動します。

5.代理人が手続きする場合

・定款認証委任状が必要になります。

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(3)認証当日の流れ

1.公証役場への到着

・予約した時間に公証役場へ行きます。遅れると次の予約者に影響が及ぶため、時間厳守が基本です。オンラインで認証を行う場合は、事前に指定されたアドレスからウェブ会議システムに入室します。

2.書類の提出

・受付で準備した書類をすべて提出します。電子定款の場合は、USBやメールでデータを渡す形になる場合があります。

・オンラインで認証を行う場合は、認証日の前日までに公証役場に書類が到着するよう、あらかじめ手配が必要となります。

3.公証人による確認

公証人が定款の内容を確認します。次の点にご注意ください。

・会社名や事業目的に誤りがないか

・定款内の記載が法令に違反していないか

・必要な印鑑や署名がすべて揃っているか

4.修正が必要な場合

・公証人が指摘した内容に不備があれば、その場で修正を求められることがあります。

・軽微な修正であれば場内で対応可能です。大幅な修正が生じた場合、再予約が必要になるケースもあります。

5.認証の実施

・公証人が内容を確認し、問題がなければ認証を行います。認証印が押された定款は、正式な法的効力を持つ書類となります。