味方になってくれない夫に幻滅
私は「それはお義母さんに負担をかけさせまい、という気持ちからよ」と言いましたが、夫はおかまいなしに「勝手なところがあるんだよな、うちの妻は」などと、いとこたちに話しています。義母は「お嫁さんにも考えがあるのよ」と夫をたしなめていましたが、私を見てため息をついているように見えました。Aさんはまたお酒を口にしながら「嫁いだ家の親の言うことも聞かないなんて」と見当違いに怒るばかり。
食事会を終えるころには、私は裏切られた気持ちでいっぱいでした。腹が立ったのはAさんの言葉よりも、義母のため息よりも、夫が放った「俺は知らない」のひと言です。それまで、軽いところはあるけど頼りになる夫だと思っていましたが、親戚や家族の前でひどいことを言われた妻を助けてもくれないんだとわかり、幻滅しました。
その後、夫とは何かと言い合う機会が増え、喧嘩ばかり。「もうこの人とは暮らしていけない」と、私は娘と一緒に実家に戻りました。紹介してもらった土地も契約前だったため、義父からAさんに断りを入れてもらったようです。節句のことだけがきっかけではないものの、それまで良好だと思っていた関係や夫の言動すべてが信じられなくなりました。今は離婚調停中で、娘と2人で元気に暮らしていくための準備をしています。
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まとめ
義母に負担をかけまいと思って旅館で開催した食事会でしたが、結果は大失敗でした。お祝い事には地域の決まりやしきたりがあることに早く気が付いて、義母の助けを借りればよかったのかと、今でも思い返すことがあります。しかし食事会にクレームがついても、夫との関係さえ良好であれば、私は乗り越えられたはずです。事件をきっかけに夫の本心がわかってよかったのかもしれません。
娘には「困っている人がいたら助けようね」と教え、夫を反面教師として人を裏切らないように生きていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
著者/古川 朝日
30代・会社員。2歳の娘を育てているシングルマザー。元アパレル店員で美容やファッションに興味があり、娘にかわいい服を着せることで元気をチャージしている。