インスタグラムやブログでフォロワーの体験談を基に、不妊治療のあるある・衝撃体験マンガを描いているぺ子さんによる、乳がんを患った母との思い出を描いたマンガ。
ペ子さんが9歳のとき、母が乳がんの手術を受けることに。その後、職場に復帰した母でしたが1年後に再発と肺への転移が判明。再入院して闘病生活を送ることになった母を元気付けるため、家族で北海道旅行を計画します。
いろいろな思いで仕事に打ち込む母
闘病生活を送る母を元気付けるため、医師の許可を得て北海道旅行を計画したペ子さん一家。しかし、心配した父方の祖母から「後悔しない!?」と言われた母は、旅行を諦めてしまいます。
複雑な気落ちを抱えた母は、母方の祖母に強く当たることもありました。その後、体調がいい日が続いた母は……。
母を元気付けるための北海道旅行でしたが、母の体調を心配する祖母が断固反対。
楽しみにしていた旅行でしたが、諦めることに。
誰の思いが悪いわけじゃない。お義母さんが心配する気持ちもわかる。子どもたちのことだって……。
でも……、みんなで旅行に行けるのは最後かもしれない。
いろんな葛藤が母を苦しめていたと思います。
それから数カ月がたち、体調がいい時期が続くようになった母は6年生の担任として仕事に復帰。母の闘病中に不登校になった子が心配だった母は、その子の居場所になりたいと話していました。そして、子どもたちが巣立つ姿を見たいとも。
いろいろな思いを乗せて仕事に打つ込む母でしたが、そんな母の体をまたがんがむしばんでいたのです。
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楽しみにしていた旅行がダメになり、祖父に当たってしまったペ子さんの母。誰が悪いわけでも、何が正解かもわからない状況では、いろんな葛藤が生まれて苦しくなりますよね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
乳がん検診を含め、女性特有の検診をワンストップでできる神戸の婦人科クリニック「沢岻美奈子女性クリニック」院長。市検診や企業検診含め、年間約3000件の検診をおこなっている。乳がんサバイバーも多い更年期世代の患者さんとのやりとりを通じて日常の診察で感じ考えることや、女性のヘルスケア専門医目線での医療情報をInstagramに毎週投稿し、podcastでも「女性と更年期の話」で発信している。
著者/ぺ子
不妊治療を経て3人出産。Instagramのフォロワー様からいただいた体験談を基に、不妊治療のあるある・衝撃体験マンガを描いている。Instagram:@pntmaster