2024年は7月26日から8月11日に、フランス・パリでオリンピックが開催され、世界各地で大きな盛り上がりを見せた。ネットで注目され、話題となった海外の男性選手を振り返りたい。
失敗した選手を励まし、カメラに一礼&投げキッス
体操男子団体では、中国のエース張博恒(チャン・ボヘン)選手が観客を沸かせた。
終盤まで金メダルが濃厚だった中国だったが、最終種目の鉄棒で2度の落下があった。その鉄棒で、日本の橋本大輝選手が会心の演技をし、日本の大逆転勝利を呼びこんだ。日本にとってはドラマチックな展開だが、中国にとっては失意の銀メダルとなった。
そんな中で注目を集めたのが、張選手だ。鉄棒で失敗した選手を励ます姿や、決着後にカメラに対して一礼し、投げキッスの仕草を見せる姿が心をつかんだ。
SNSでは「顔も心もイケメン」「張博恒選手イケメンすぎんか。見た目だけじゃなく中身まで」「本当に終始ジェントルマンで、ものすごく好印象」「爽やかでイケメン過ぎて一気にファンになった」と話題となった。
続いて、体操男子団体で銅メダルを獲得した、アメリカのスティーブン・ネドロシク選手。決勝戦が行われた7月29日、Xでは眼鏡をかけ、体を休めるネドロシク選手を捉えた中継映像の切り抜き画像が拡散された。
アメコミヒーロー「スーパーマン」のクラーク・ケントのように、大一番で眼鏡を外して戦いに挑むネドロシク選手に、ユーザーのあいだでは「アメリカのヒーロー」「母と私はお互いを見て『スーパーマンだ!』と言いました」などの声があがった。
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猫好きの一面も…ユスフ・ディケチ選手
パリ五輪で最も注目されたといってもいいだろう。トルコ代表として、射撃混合10メートルエアピストル団体で銀メダル獲得に貢献したのが、「無課金おじさん」ことユスフ・ディケチ選手だ。
射撃の選手は通常、標的をより見やすくするための射撃用メガネや発射時の音から耳を守るイヤーマフを付けてプレイする。しかしディケチ選手は、耳栓はしていたものの、それらの装備なし。ポケットに手を入れて撃つラフなスタイルが注目された。
これがXで拡散されたほか、国内外のメディアもこぞって取り上げ、世界中で話題に。日本のXでも「無課金装備」「無課金おじさん」がトレンド入りし、「佇まいがカッコいい」「イケオジすぎない??」といった声が寄せられている。
「ヒットマン疑惑」もささやかれたディケチ選手。パリ五輪公式サイトのプロフィールには、「ジャンダルマ(国家憲兵)総司令部の下士官として働き始めてから射撃スポーツを始めた」とあり、準軍事組織での経験を持つことが明かされている。
2008年の北京五輪から5大会連続で出場、ヨーロッパチャンピオンに7度輝いた実力者で、猫好きとしても知られている。