年末の大仕事の1つである、年賀状の作成。友だちや同僚から送られてくる年賀状を、毎年心待ちにしていたのですが……。アラフォーに近づくと、自分の状況だけでなく年賀状を送る相手の状況に変化が訪れ、思わぬ悩みの種になってしまいました。そこで私が取った決断を紹介します。
年賀状のやりとりは年末年始の楽しみ!
私は、小学生のころから年賀状のやりとりが大好きでした。友だちや先生に出す年賀状は自分で作成。イラストを手描きしたり、パソコンが使えるようになったらデザインして印刷したり……。毎年「どんな年賀状にしようかな?」とワクワクしていたのを覚えています。
自分が出すだけでなく、届いた年賀状を見るのも大好き! 元旦には家族の誰よりも早く起き、郵便配達が来るのを今か今かと待ち構えるほど。年賀状のやりとりは、私にとって年末年始の大イベントでした。
大人になるにつれ、送られてくる年賀状は年々家族や子どもの写真がメインになってきます。独身時代は「子どもはもうこんなに大きいのか〜!」「2人目が生まれたんだ!」と、なかなか会えない友だちの近況を知れるのが楽しみに。それと同時に「私も結婚したらこんな年賀状を送りたいな〜」と夢を膨らませていました。
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年賀状作りの手間とデザインで悩むように
30歳で結婚した私は、最初の年は結婚式の写真、翌年は息子を入れた家族写真、その次の年は息子だけの写真といったように、独身のころ思い描いていたような年賀状を作成します。「自己満足かな?」と思いつつも、憧れの年賀状を出せているうれしさが勝り、しばらく家族写真をメインにしたデザインで送っていました。
しかし、育児や家事、仕事をしながらだと、いつしか年賀状作りは大変な作業に変貌。準備が間に合わず、年末ギリギリに投函する……なんて年も珍しくありません。
そして、準備より頭を抱えたのが「家族や子どもの写真を年賀状にしてわざわざ送るのはどうなのか?」という問題です。アラフォーになると、パートナーと離婚や死別する友だちが増えてきました。反対に、結婚願望があっても独身でいる友だちもいます。さらに、妊活中で長年子どもを望み続けている友だちも……。「果たしてこの写真を使って大丈夫かな?」「イラストのデザインにしたら気をつかわれていると思われて、かえって嫌みっぽいかな?」と、頭をフル回転させてもいい答えが見つかりません。
インターネットでいろいろな人の意見を調べてみると「近況が知れてうれしい」と賛成派がいる一方、「別に興味がない」と反対派の方も。事情によって「子どもの写真入り年賀状を見ているとつらい」という意見もあり、やはり難しい問題だなと感じました。かといって、友だちの事情に合わせてデザインを何通りも用意するのは大変なこと。忙しい中、そこまで時間と余裕を捻出できないと判断しました。そこで、思い切って年賀状を出さないことに決めたのです。