東京・港区にある「虎ノ門ヒルズ」は、2024年12月31日をもって公式キャラクター「トラのもん」の展開を終了する。施設運営の森ビルが6日に公式サイトで発表した。

開業以来10年にわたり虎ノ門ヒルズを見守ってきたキャラとの別れに、Xでは惜しむ声が広がっている。館内に飾られている等身大オブジェはどこに行くのか。森ビルに聞いた。

「これからさらに発展する街の未来を、22世紀で待っています」

トラのもんは白く丸いボディに黒いトラ模様、まるで猫耳が生えた「ドラえもん」のようなシルエットのキャラクターだ。藤子プロとのタッグにより「22世紀のトーキョーからやってきたネコ型ビジネスロボット」として制作され、虎ノ門ヒルズの起点・森タワー開業に伴って14年6月に登場した。

テレビCMや広告ポスターに起用されてきただけでなく、ぬいぐるみや文房具など数々の公式グッズが展開されているほか、館内にはトラのもん像が設置されている。クリスマスシーズンにサンタ衣装へ変わる姿も利用者に親しまれた。

森ビルは12月6日、同月末をもってトラのもんを「展開終了」すると発表した。公式グッズの販売は25年3月末で終了する予定だという。

虎ノ門ヒルズは多様な都市機能が複合した「国際新都心・グローバルビジネスセンター」を誇る。23年10月にステーションタワーが開業し、虎ノ門ヒルズ完成が記念されていたばかり。約1年を経た現在、トラのもんの別れに際して下記のメッセージが伝えられた。

「虎ノ門ヒルズで数多くのイノベーションの種を見つけたトラのもんは、2024年12月末をもって、22世紀の未来へ帰ることとなりました。これからさらに発展する街の未来を、22世紀で待っています」

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「仰る通り、2024年12月31日をもって、トラのもんは22世紀に帰ります」

トラのもん展開終了の情報はXでも拡散され、「あらー、勇退!?トラちゃんお疲れ!」「10年という時の流れの速さに驚いてる」「さみしくなるね」「ずっと飾ってあるものだと思ってた かわいいのに残念すぎる」などと惜しむ声が広がっている。また、「飾られなくなったあとは何処へ行くのでしょう」「何処かに移転してほしいな」と像の行方に関心も寄せられている。

虎ノ門ヒルズに設置されているトラのもん像は12月31日をもって撤去されるということか、撤去後は別の場所に移設したり保管したりする可能性はあるのか。森ビル広報室は19日、今後の予定についてJ-CASTニュースの取材に、

「仰る通り、2024年12月31日をもって、トラのもんは22世紀に帰ります」

とのみ答えた。Xの反響は、「改めて、これだけ多くの方々に愛されてきたのだと、感謝の気持ちでいっぱいです」と受け止めている。次のように、トラのもんを惜しむ声に感謝していた。

「22世紀に帰るトラのもんを惜しんで、虎ノ門ヒルズに足を運んでくださった皆さま、ありがとうございました」