自民党の派閥の政治資金パーティー裏金問題は、今も尾を引いている。2024年12月に入って突如、政治倫理審査会に出席して説明を行う自民党議員が続出。これを「パフォーマンス」と断じるメディアもある。

一方で、政治資金収支報告書に多額の不記載がありながら説明せず、10月の衆院選に立候補しなかったのが、二階俊博氏だ。3月25日に開かれた不出馬表明の会見では、質問記者に「ばかやろう」と毒づく場面もあった。

「年齢の問題?」問われ怒りの表情

政治資金収支報告書への記載漏れや誤記載について、自民党が党所属の国会議員に対して実施し2月に発表されたアンケート結果によると、3526万円と最多だったのが二階氏だという。

9月には東京地裁で、自身が率いた派閥(志帥会)の元会計責任者が政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた裁判の判決がでた。禁錮2年、執行猶予5年の有罪だった。

この半年ほど前、二階氏は、元会計責任者が在宅起訴されたことについて会見で陳謝。その席で、次期衆院選に立候補しないと表明したのだ。

不出馬について、記者から「ご自身の年齢の問題か」と問われた二階氏。怒りの表情で記者に「お前にもその年がくるんだよ」と答え、「ばかやろう」と吐き捨てた。

10月の衆院選では、三男の伸康氏が和歌山2区から出馬するも落選。比例でも復活できなかった。