皆さま、こんにちは。フォトグラファーの野中典子です。猫好きが高じて、現在は「猫写真家さくらもえぎ」として活動しています。「推し=猫」な私が今年やってみたい猫活はズバリ、日本全国猫島巡り!
今回は、宮城県にある「田代島」を訪れました。
猫は大漁の守り神!
宮城県石巻市「田代島」
日本には本州、北海道、四国、九州、沖縄本島を除いて14,120島の離島があるのですが、その中で猫が多く住む島、いわゆる「猫島」として知られている島は10島以上。猫島にフォーカスを当てたガイドブックも出ています。
私はあまり旅慣れしておらず、離島は特にハードルが高く……。ずっと興味がありながらも、遠い、交通の便がよくない、宿泊施設が少ないなどを理由に、足を伸ばすことができていませんでした。
そんな折、猫写真仲間からのお誘いがあり、「田代島」への初訪問が決まりました。訪れてみると、たった3日間の滞在ですっかり島のトリコに。「今年も絶対に田代島の猫たちに会いに行く!」と決めている私が、島への行き方や魅力について紹介させていただきます。
田代島とは?
宮城県石巻市からフェリーで約40分の場所にあり太平洋に浮かぶ「田代島」は全長約11.5キロ、人口約40人未満の小さな島です。
昔から漁業が盛んで、漁師たちは猫の動作などからその日の天候などを予測するなど、猫は大漁の守り神であり特別な存在として扱われてきました。
猫神様を祀る猫神社も建立されるなど、島にとって猫は、なくてはならない存在として大切にされています。
田代島へのアクセス
仙台駅→JR仙石線で石巻駅(所要時間は約1時間)→網地島ライン中央発着所へ(バスで約6分、徒歩で約18分)→石巻中央発着所→田代島仁斗田港(1日3便・フェリーで約45分〜75分)
*季節によってダイヤが変更になります。詳しくは網地島ラインのホームページをチェック
私は東京駅から東北新幹線で仙台まで向かったので、トータルで8時間ほどかかりました。慣れればもう少し短時間で行けそうですが、乗り継ぎが心配な方は、時間に余裕を持ったスケジュールを組むのがおすすめ。
(広告の後にも続きます)
のんびり暮らす猫たちと触れ合う癒しの時間
現在、田代島には約170〜200匹の猫が暮らしています。
猫島というだけあって、犬は1匹もいないそう。車もあまり走っていないので、猫たちは豊かな自然に恵まれた島の至る所で、島民に大切にされながらのんびり気ままに過ごしている様子。道路の真ん中で気持ちよさそうにお昼寝している猫も(笑)
また、島民や観光客にとても愛され可愛がられているので、島の猫たちはみんな人懐っこいのが魅力!
あっちにもこっちにも猫!猫!!猫!!!
猫好きさんならたまりません(笑)
もちろんカメラにも慣れっこ。
カメラ目線をバッチリ決め、モデルポーズでおすましも慣れたもの。
私は滞在中、日の出前から日暮れまで、一日中猫の写真を撮って過ごすのですが、全く飽きることなく、むしろ自分が猫になってしまったのではないかと思うほど(笑)、猫との時間を過ごしています。
もちろん、日帰りでも十分に楽しめます。猫たちは大体島内のいくつかの場所に固まって過ごしているので、マップのルートに沿って歩いてまわれば、2〜3時間でも十分満足できるはず。歩きやすい服装と靴で訪れてみて。
島を訪れる際に注意したいのは、食べ物や飲み物などの調達。島にはコンビニエンスストアやスーパーなどのお店が1軒もないので、事前に準備が必要です。飲料の自動販売機はあるのですが、売り切れになっていることもあるので、特に暑い時期に訪れる際にはご注意ください!