加齢とともに女性の多くが悩む尿漏れや頻尿など。その原因を知り、自力で改善する方法を尿トラブルに詳しい整形外科医の武田淳也さんに伺う企画の最終回。今回は、日常生活の中で少し意識するだけで、尿トラブルを予防・改善する方法について聞きました。
尿トラブルは「年だから…」と諦めない!
女性は男性に比べて尿道が短く、また閉経後にエストロゲンの分泌が減少するなど、ホルモンバランスの変化によっても尿トラブルが起こりやすくなります。
また排泄の調整に特に重要な役割を担う骨盤底筋が、老化によって衰えることも原因と、医師で尿トラブルに詳しい武田淳也(たけだ・じゅんや)さんは言います。60代以上の女性の約75%が尿の悩みを経験したことがあるのだそうです。
出典:本間之夫他『日本排尿機能学会誌』14巻2号(2003年)
加齢とともにトラブルが起こるのは事実ですが、弱った骨盤底筋をよみがえらせるための「骨盤バウンド体操」や、日常の少しの工夫で予防・改善できると武田さんは言います。
前回は1日たった5分でできる「骨盤バウンド体操」を詳しく教わりましたので、今回は、尿トラブルを予防・改善する日常生活5つのコツについて紹介します。
(広告の後にも続きます)
日常生活のコツ1:水分補給のコツ
水分は摂取量より“とり方”が大事!
トイレが心配で水分をとらないでいると、濃くなった尿が膀胱を刺激し、かえって頻尿を引き起こす原因に。
水分は一度にたくさんとらずに、1回200mL程度を数回に分け、1日に1L以上はとるようにしましょう。