信頼していた友人にふと話した相談事。数カ月後、別の友人と話していると「そうそう、そういえば聞いたんだけど……」と、自分の相談がウワサ話として自分の元へ戻ってきたのです。友人の口の軽さにあぜんとした体験談を紹介します。

気の合う会社の同期だった友人





独身のときに働いていた会社で同期だったことから仲良くなった友人のA子。彼女は入社から2年ほどして退社しましたが、趣味や好みが似ていたことから、その後も一緒に食事や旅行に行くことがあり、友人として付き合っていたのです。

お互いにさまざまな相談事を話していましたが、A子は人の悪口を言うことがほとんどありません。私の愚痴などもうんうんとやさしく聞いてくれることが多く、安心できる友人でした。あるころから私は、異動先である女性の先輩社員と好みが似ていたことから気が合い、仲良くなりました。私の着ている服や持ち物を「かわいい」「おしゃれ」と褒めてくれることが多く、休憩時間などに話すことが増えたのです。

しかし、その先輩は次第に私の服や持ち物をマネするようになり、そうした行為が次第にエスカレート。色違いでバッグを買ったり、仕事に着てくる服装が被ってしまうことも多くあったりして、そうしたことがストレスになってきたのです。

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悩み事を友人へ相談

自分の着ている服や持ち物をマネする先輩社員に悩んでいた私は、A子にそのことを相談しました。A子は「きっとあなたがおしゃれなものを身に着けているのがうらやましいんだよ。どうせ先輩は異動するし、仕方ないけど我慢するしかないんじゃない? どうしても我慢できないなら、逆にものすっごくダサいものをわざと持ったりしてみたら?」とアドバイスをしてくれました。

A子のユーモアのあるアドバイスや、いずれ先輩とは異動で違う部署になるという言葉に少し救われた私。A子はすでに会社を退社しているため、先輩社員と関わることはありません。しかし、時々連絡を取っている他の同期もいるそうで、先輩社員のことはあまり口外しないでほしいと念押しをすると「そんなこと言うわけないじゃん!」と言われました。

先輩社員にはその後もしばらく悩まされたものの、私も先輩もそれぞれ他部署へ異動となったことから、悩まされることはなくなりました。しかしある日、先輩が異動となった部署にいる同期と食事をしていたときに「あの先輩ってめちゃくちゃ人のマネするの知ってる?」と言われたのです。