木造建築のメリット・デメリットは?工法や耐用年数を知ろう

木造建築の耐用年数は?木造建築でよくある疑問

鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べて建築コストが抑えられるとはいえ、決して安いものではありません。木造建築住宅を建てたらできるだけ長く、安心して住み続けたいと思う人も多いでしょう。

木造建築に関してよくある質問にお答えします。

 

木造の一軒家の耐用年数は?

木造建築の法定耐用年数は22年です。しかしこれは、法定耐用年数は減価償却などの計算に用いられる数値であり、中古住宅市場では築40年以上の木造一軒家が売買されていたり、築100年以上の住宅が現存したりしています。

「木造建築で35年の住宅ローンを組むと、完済前に建て替えが必要になるのでは?」と心配する人もいますが、実際に住める年数は建物の使用状況などによって変わることを覚えておきましょう。

 

木造建築は本当に鉄骨造より強いの?

素材や構造の強度は鉄骨造のほうが高いものの、木にはしなやかさがあり地震の揺れを吸収しやすいという特徴があります。また、工法や職人の腕による違いもあり木造建築と鉄骨造のどちらが強いとは一概にいえない部分も。

地震を懸念してどちらの構造を選ぶか迷っている場合には、“新耐震基準“を満たす木造住宅であれば震度6強~7の地震でも倒壊の危険性は低く、安心して住めると考えてよいでしょう。

 

日本に木造建築が多いのはなぜ?

日本に木造建築が多い理由として、次の点が挙げられます。

・森林資源が多い
・施工できる会社が多く、建築コストを抑えやすい
・日本の気候にあっている
・地震に強い
・木の暖かみや質感に魅力を感じる人が多い

森林資源が多く木材を入手しやすかったことから、神社仏閣の建立には木造建築が用いられていました。これによって建築技術が上がり、一般住宅へ広がったことも日本に木造建築が多い要因のひとつだといえるでしょう。

 

木造建築は資格なしでも設計できるの?安全性は?

木造建築の場合、100平方メートル以内かつ2階建て以内であれば建築士の資格がなくても設計することが可能。図書館などで資料を見ながら自宅の設計にチャレンジする人も見られます。

しかし、安全性を考えるとしっかりとした知識を得て国家資格を取得した人に設計を依頼するほうが安心です。

 

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まとめ:日本の風土にぴったりな木造建築の家で、快適な毎日を過ごそう

調温・調湿に優れていて地震の揺れを吸収しやすい木造建築の家は、日本の気候にぴったり。間取りの自由度が高く暖かみのある空間で、毎日を快適に過ごせるでしょう。

ただし、工法によっては間取りに制限が出たり、木造建築でも費用がかさんだりする可能性があります。

どんな家を建てたいのか、予算はどれくらいかなどをしっかり考え、理想の家を手に入れてください。